すかいらーくホールディングスが2月12日に発表した2020年12月期通期の連結業績は、純損益が172億円の赤字に転落した。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響を受け、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などのファミレスで年間を通じて売上高が落ち込んだ。需要が拡大するデリバリー、テークアウトへの対応やコスト削減によって、21年12月期は黒字化を見込む。

 20年12月期は、売上高が前期比23.2%減の2884億円、営業損益が230億円の赤字(前期は205億円の黒字)だった。

 既存店売上高は通期で24.3%減。1度目の緊急事態宣言が出された4月には前年同月比58.2%減、5月も47.8%減と大きく落ち込んだ。夏から秋にかけて回復傾向となり、10月には11.6%減となったが、11月以降の感染再拡大によって再び落ち込みが大きくなり、12月は21.9%減だった。

 その状況でも好調だったのがデリバリーとテークアウトによる売り上げだ。デリバリーは前期比39%増、テークアウトは2.1倍と大きく伸びた。拡大する需要を取り込むため、自社配達の店舗数や対応メニュー数の拡大などを実施した。

 今後もさらなるサービス強化に取り組む。2月26日には、東京都中野区にデリバリー・テークアウト専門店を出店。「ガスト」「バーミヤン」「から好し」の3ブランドのメニューを提供する。

 また、デリバリー売り上げが大きいガストへの業態転換も進める。20年7月以降に30店舗で実施しており、21年も13店舗を転換する予定だ。

 21年12月期の業績予想は、売上高が前期比7.5%増の3100億円、営業利益は50億円、純利益は4億円とする。イートイン売り上げの減少をデリバリーなどで一部補うほか、20年に実施した155億円のコスト削減効果によって黒字化を見込む。