新型コロナウイルスの影響でさまざまな行動が制限された2020年。有給休暇の取得にも影響があった。総合旅行サイトを運営するエクスペディアが実施した調査によると、日本人の有給休暇の取得日数と取得率が5年ぶりに低下した。特に若い世代の取得日数が減少しており、外出自粛などの影響が背景にあるとみられる。

 20年は、新型コロナの影響で世界的に有給休暇の取得日数が減少傾向だった。日本の取得日数は前年より1日少ない9日、取得率は5ポイント減の45%だった。16年からの4年間は取得日数10日、取得率50%を維持していたが、5年ぶりに低下。取得日数が10日未満となったのは13年以来7年ぶりだった。

 取得日数を世代別にみると、18〜34歳の若い世代では10日となり、前年の15日から大きく減少した。35〜49歳は前年と同じ10日、50歳以上は前年より1日少ない9日だった。

 一方、「休み不足と感じているか」という質問に対する回答を世代別にみると、18〜34歳は41%が「休み不足」と回答。前年の68%から大きく減少した。休暇日数が減少していても、休み不足と感じる人は減っている。同社は「20年は休暇を取得しても外出制限が多くあったため、若い世代の休暇取得日数低下や『休み不足』の感じ方に影響を与えたのかもしれない」と考察している。また、35〜49歳は43%、50歳以上は50%が休み不足と感じていた。

 実際の休暇取得日数は減少傾向だったものの、「会社や上司が休暇取得に協力的か」に対する回答には改善が見られた。「はい」と回答した割合は65%で、前年より12ポイント増加。19年に始まった「年5日の有給休暇の取得義務化」の影響もあるようだ。しかし、世代別にみると、若い世代ほど「はい」という回答の割合が少なくなった。

 調査は20年11月18日〜12月9日、「有給休暇・国際比較調査」として世界16地域を対象にインターネットで実施。計9200人が回答した。