大手回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司は5月10日、全国で唯一の空白エリアだった北海道に「ラソラ札幌店」(札幌市)をオープンすると発表した。また、9月には2号店となる「札幌八軒店」(札幌市)のオープンも予定しているという。

 同社は、マグロの熟成やすし酢の製造などをセントラルキッチンで行っている。そのため、物流の関係から「北海道への出店を慎重に検討してきた」という。しかし、複数の店舗を出店し、集客が見込める札幌市内でオープンできるめどが立ったことから進出を決めた。

 北海道には地元住民に支持される有力な寿司店があるが、くら寿司の多様なサイドメニューや、5皿食べると1回挑戦できるゲーム「ビッくらポン!」といったエンターテインメント要素で差別化する。また、同社は寿司の皿に「抗菌寿司カバー」を取り付けたり、店員と接触機会を減らせるシステムを導入したりしており、コロナ禍で安心して店内で食事をしたいお客のニーズを取り込めると判断した。

 北海道エリアにはライバルのスシローが先行して進出しており、12店舗を展開している。また、寿司業界では全国的に大手回転寿司チェーンによる寡占化が進んでいるとの指摘もある。くら寿司の進出で、北海道にどのような変化が起きるのか。