大手回転寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIESは5月13日、同社の事業戦略発表会において新業態「むすび寿司」の概要を明らかにした。さまざまな場所で寿司を楽しめるようにすることで、新しい需要を開拓するのが狙い。

 むすび寿司は、スシローの調達力を生かした海鮮ネタとシャリをおにぎりのような形状で提供する。店内には「ねぎまぐろと卵黄醤油」(200円)や「いくら」(240円)など20種類近い商品を用意している。高額な商品には「活〆穴子一本俵巻き」(550円)がある。店内にはカウンターもあり、汁物とセットになった「選べる3個セット」(715円)も提供している。持ち帰りにも対応している。

 新業態を開発したのは、さまざまな場所で寿司を楽しめるようにするためだ。従来の持ち帰りの寿司では、どうしても食べる場所やシーンが限られてしまう。そこで、手軽に食べられるおにぎり状で提供することにした。

 同社は2020年の9〜10月にむすび寿司の「南海なんば店」(大阪市)と「ルミネ大宮店」(さいたま市)を相次いでオープン。異なる立地で、実験的に営業してきた。担当者によると、持ち帰りを選択するお客が多いという。

●新しい需要を開拓

 FOOD&LIFE COMPANIESは、郊外や都市部においては大型店舗のスシロー、商店街の中などの小さい店舗では京樽・海鮮三崎港をそれぞれ展開する。また、新しい需要を開拓するため、寿司居酒屋の杉玉も積極的に出店している。最近では、コロナ禍で高まるテークアウト需要に対応するため、持ち帰り専用のスシロー店舗を駅構内に展開している。むすび寿司は、これらの店舗とは違う位置付けとなる。

 むすび寿司は、5月14日から同社が開催する初の5ブランド合同キャンペーンにも参加する。キャンペーン期間中、「青森県産 生サーモンの漬けアボカド添え」(240円)などを提供する。グループのシナジーを最大化する役割も担う。

 新しい挑戦となるむすび寿司は消費者の支持を得られるか。