webメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所」を運営するLASSIC(ラシック、東京都港区)は、テレワークに関するアンケート調査を実施した。テレワーク環境で悪いと思う点を尋ねたところ、最も多かったのは「仕事とプライベートの区別ができない」(男性45.2%、女性38.9%)だった。

 次いで「上司、同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った」(男性34.6%、女性34.5%)が続いた。男性では「社内の情報、ノウハウの共有が難しい、少なくなった」(男性25.3%、女性17.2%)、女性では「光熱費などの自己負担額が増加してしまった(男性19.7%、女性30.6%)なども多かった。

 また、通勤していた時と比べ残業時間はどのように変化したか尋ねた。その結果、最も多かったのは「残業時間は変わらない」(男性49.5%、女性59.2%)だった。テレワークになることで生産性低下を懸念する声もあるが、コロナ禍前と同じく仕事ができている人も多いようだ。

 「残業時間が減った」と答えたのは男性約4割、女性約3割だった。一方で「残業時間が増えた」と答えたのは男女ともに約1割だった。

 テレワーク下でも生産性を上げるためには、自己管理や自制心がさらに必要だ。仕事とプライベートの境界線を明確にする必要があると感じている人が多かった。また、「業務状況が可視化されておらず、周囲が業務量を把握できていない」「コミュニケーション不足により、周囲が様子の変化に気づきづらい」なども、テレワークで問題点と感じる人が多かった。

 テレワークコンサルティングを行うアーデント(東京都渋谷区)の調査でも、テレワーク時の生産性に影響する理由は、「テレワークする環境」が一番多い回答となった。次いで「テレワーク環境を整えるITツール&通信ツール」「テレワーク時にコミュニケーションしやすい仕組みや環境」という順番になった。仕事とプライベートの区別ができる環境とコミュニケーションの構築が課題だと感じている人が多いようだ。

 LASSICが行った調査は、全国20〜65歳のテレワークやリモートワークを経験したビジネスパーソンを対象にインターネット上で実施した。期間は20年9月1〜4日、有効回答数は1077人。