チームワーク総研を運営するサイボウズは、55〜64歳のビジネスパーソンにを対象に「シニア社員の職場との関わり」に関する意識調査を実施した。職場で正直嫌だと思うシチュエーション1位は「自分の経験則が通じない」で51.4%だった。

 2位は「自分より下位/後輩が敬語で接しない」(45.6%)、3位は「若者チーム(30代以下のみ)への参加」(39.6%)と続いた。一方で、従来の「ビジネスプロセスの変更」「ペーパーレス化」などビジネス環境の変化や、「上司や部下の年齢が年下」などの回答は3割以下にとどまった。

 1位だった「自分の経験則が通じない」について、嫌な気持ちが減るためには周囲からのどんな働きかけや工夫があると良いか尋ねた。時代の変化だから仕方がないという声がある一方、相互理解や話し合いが必要や聞く耳をもってほしいといったコミュニケーション面での対応を求める意見が多く挙げられた。

 また、自身が新たに学ぶ必要性や経験を生かせる業務や部署への異動といった声もあった。

●「自身が働く上で周囲から求められることは何か」を聞いた

 自身が働く上で周囲から求められること1位は、「年齢問わず周囲との良好な関係性」(43.3%)、次いで「判断力」(37.8%)、「自身のノウハウ(成功実績/豊富な経験)共有」(36.3%)だった。

●「現在、自身に備わっていると思うこと」

 現在、自身に備わっていると思うことについても尋ねた。1位は、「年齢問わず、周囲との良好な関係性」で37.0%、2位は「自身のノウハウ(成功実績/豊富な経験)共有」と「専門性/得意分野」が共に31.0%、3位は「判断力」「コミュニケーション力」で共に28.0%だった。

 2021年4月に高年齢者雇用安定法の改定が施行された。今までの65歳までの就労機会確保から、70歳までの就労機会確保が企業の努力義務となる。シニア社員増加による新たな課題が生まれる中で、今後の各企業の動向に注目が集まる。

 調査は、55〜64歳のビジネスパーソン(正規職員・従業員、派遣社員、契約社員、嘱託)を対象にインターネット上で実施した。期間は21年6月4〜7日、有効回答数は3093人。