マイナビが運営する法人向け中長期滞在先サービス「マイナビBiz」が、1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に在住する21〜59歳のビジネスパーソン700人を対象に、サードプレイスに関する調査を実施した。その結果、職場、自宅以外での働く場所「サードプレイス」を希望するビジネスパーソンは75.3%で、役職が上がるほど利用意向が高くなる傾向があることが分かった。

 サードプレイスの利用意向について職位別にみると、「利用したい」「場合によっては利用したい」との回答が最も多かったのは「社長・役員・事業本部長クラス」で84.4%。次いで「部長・部長代行クラス」が79.3%だった。一方、一般社員は71.6%で最も少なかった。責任者として意思決定を求められる職位ほど利用意向が高くなっていることが分かる。

 サードプレイスを利用していると回答した500人に、仕事の効率について聞いてみると、78.0%が、自宅よりも「仕事がはかどる」、60.8%が職場よりも「仕事がはかどる」と回答した。サードプレイスでの業務効率が高いと実感している人が多い結果となった。 

 利用している理由は、「出社はおっくうだが、自宅では仕事に集中できないため」が31.6%で最多となった。次いで「外出時に時間が空いてしまったため」(26.8%)、「外出時に打ち合わせなど急ぎ対応したい仕事があったため」(26.4%)と続いた。その他では「気分転換したいため」も2割を超えた。

 サードプレイスに求める条件として、「個室空間がある」(53.6%)、「利用料を会社が負担する」(47.3%)、「自宅から徒歩圏内にある」(42.7%)などがあがった。さらに、感染対策や防音性など、安心・集中できる仕事環境を求める意見があることが分かった。

●利用しない理由「家の近くにない」が最多

 一方でサードプレイスを利用しない人にその理由を尋ねると、「家の近くにない」が28.2%で最多、次いで、「費用が自己負担」(25.8%)、「勤怠に関するルールが整備されていない」(21.8%)、「会社に利用する雰囲気がない」「上司の許可がないと使えない」(いずれも21.0%)と続いた。新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がテレワークを導入してきたが、集中できる環境や設備に関する仕組みや理解が整っていないことが見て取れた。

 マイナビは「今後、企業が健全に生産性をあげていくためにも、働き方の見直しと、職場、自宅、サードプレイスを活用した『ハイブリット型』な働き方を推進できるよう、ルール整備や文化の醸成が課題」と指摘する。

 調査は、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に在住の21〜59歳のビジネスパーソン700人を対象にインターネットで実施した。調査期間は21年7月6〜9日。