博報堂は、「生活者のサステナブル購買行動調査2021」を実施した。その中で、「SDGs(持続可能な開発目標)」についてどの程度知っているか聞いたところ、「内容を知っている」と回答した人は合計28.8%で、2年前の調査の8.9%より約20ポイント増加した。

 「内容は知らないが名前を聞いたことがある」まで含めた人の割合(知名率)は55.2%で、19年調査の26.8%から倍増した。 年代別でみると、10代(16〜19歳)は認知率が47.5%で知名率は69.9%だった。20代は認知率37.4%、知名率63.3%で、学校教育などで若い世代を中心にSDGsの認知・理解が進んでいるようだ。

●買い物をする際に意識していることは?

 買い物をする際に意識していることを聞いたところ、1位は「長く使えるものを買う」で90.3%、次いで「必要最小限の量だけを買う」が77.9%、「すぐに新品を買い直さず、まだ使えるものは修理して使う」が75.9%だった。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、物を減らしたいと考える人が増加したためか、前回調査と比較して「物を買うときには必要最小限の量だけを買う」が4.3ポイント、「新品を買わずに借りたりシェアしたりする」が2.5ポイント上昇した。

 性年代別でみると、「不要になったがまだ使えるものは人にあげたり売ったりする」では女性10〜30代で7割以上、「新品を買わずに中古品を買う」では男性10〜20代で約5割、「新品を買わずに借りたりシェアしたりする」は男女10〜20代で3〜4割と、それぞれ全体の数値より10ポイント以上高くなった。

●普段の生活で行動していることは?

 普段の生活で行動していることを聞いたところ、1位は「スーパーやコンビニでの買い物にはエコバッグを持参する」で85.2%、次いで2位は「ごみの分別やリサイクルを行う」で83.8%、3位は「使い捨てプラスチックごみを減らすようにしている」で60.3%だった。

 上位項目は女性の実施率が高く、女性40〜60代の約9割が「エコバッグ持参」「ごみ分別・リサイクル」を実施していた。

 「プラスチックごみの削減」も女性50〜60代が全体より10ポイント以上高かった。男性の10〜30代、女性10代などの若い層では、「社会問題に積極的に取り組む企業に就職・転職する(したい)」「社会活動に取り組むサークルやコミュニティーなどに参加する」「社会活動に取り組むイベントに参加する」が他の年代よりも高くなった。SDGsの知名・認知率が高い若年層は、社会活動への参加意識も高いことがうかがえた。

 SDGsの取り組みは、人々の日常生活にも徐々に浸透していることが分かった。今後の動向が注視される。

 今回の調査は、直近2〜3カ月に食品・飲料・日用品・衣料品などを購入した16〜69歳の男女を対象にインターネットで実施した。期間は21年1月4〜7日、有効回答数は4125人。