NTTドコモは8月30日、「ドコモ口座」の決済、入出金などの機能を「d払い」アプリに統合すると発表した。名称は「d払い残高」に変更。10月25日に統合し、同時にドコモ口座のアプリやサービスサイトの運営を終了する。

 ドコモ口座は、銀行口座と連携し、オンライン決済や口座からの入出金、ユーザー間での送金ができるサービスだ。ドコモはd払いでも同様の決済、入出金、送金の機能を提供していたため、今後サービスを統一するという。

 この統合に伴い、ドコモ口座の機能であるオンライン決済時にVisaブランドのクレジットカード決済に対応するプリペイドサービスと、ドコモ口座への送金額を翌月の電話料金に合算するサービスは終了する。

 ドコモ口座では、2020年9月に不正出金が発覚。第三者が被害者になりすましたドコモ口座を開設、被害者の銀行口座と連携して128件、合計2885万円の被害が出ていた。当時、メールアドレスの登録とそのアドレスに送信するセキュリティコードの入力のみでドコモ口座が開設できたことが主な原因だ。ドコモは被害額の全額補償を20年10月に完了している。

 ドコモ口座はその後、21年2月に銀行口座からのチャージを再開。対策として、口座連携時の「eKYC」(利用者の顔と本人確認書類を画面表示に従って撮影・提出させるもの)による本人確認と、dアカウントへの連絡先携帯電話番号の登録を行っていた。

 ドコモはd払いでも、不正利用の防止のため、eKYCに加え、スマートフォンの生体認証や画面ロックを使ったパスワードレス認証などのセキュリティ対策を実施しているという。