2021年4月に施行された改正高年齢者雇用安定法により、「70歳までの就業確保」が事業主の努力義務となった。25年には「65歳への定年引上げ」が全企業へ適応される見込みとなっている。サイボウズチームワーク総研が9月2日に発表した調査結果では、シニア世代が「辞めてもよい」と思える早期退職割増金額や職場でのコミュニケーション状況などが明らかになった。

 「就業年齢の上昇」に対しては、シニア世代の7割が「歓迎する」と回答。「収入の確保」「年金などの生活不安」が主な理由として挙がった。一方、「歓迎しない」と回答した人からは「体力的な厳しさ」「早く退職/リタイアしたい」などのほか、高齢者が働き続けることで「若い人の雇用・成長への影響」を懸念する声もあった。

●辞めてもよいと思える早期退職割増金額、「501万〜1000万円」16%

 早期退職の割り増し分がいくらであれば辞めてもよいかを聞いたところ、「501万〜1000万円」が16%、「1001万〜1500万円」が13%。最も多かったのは「お金では辞めない」で約2割だった。

 調査では、働きたい年齢ごとに、職場とのコミュニケーション実感の有無を聞いた。その結果、55〜60歳層、61〜64歳層ともに、長く働きたいと思う人ほど職場でのコミュニケーションがとれている実感も高くなっていることが分かった。

●仕事の悩みを話す相手、男性の3割は「特にいない」

 「仕事の悩み・モヤモヤを、話したり相談したりする相手」を複数回答で聞いたところ、男女で傾向に差がみられた。最も回答が多かった「同じ部署の同期/同僚」は、男性が25.9%に対し女性は39.6%。「家族」「社外の友人知人」でも、女性のほうが高くなっていた。一方「特にいない」とした人は男性で3割を超え、女性は2割を切る結果となった。

 調査は6月4〜7日の期間、55〜64歳の役員/パートアルバイトを除くビジネスパーソン3093人を対象に、インターネット上で行った。