ファミリーマートは9月6日、新たな弁当シリーズとして「ファミマトクトク弁当」を発売すると発表した。第1弾として、9月7日に「タルタル鶏天丼」と「直火焼チャーシュー丼」(いずれも356円)を全国のファミマ店舗で発売する。

 ファミマトクトク弁当は、節約志向に対応したもの。「満足感がありながらも、ちょうどよいサイズと価格のお弁当」を目指す。同社の広報担当者によると、ごはんの量は通常の弁当より少ないという。消費者の買い合わせニーズが高まっていることを受けて開発した。サラダやデザートといった商品と購入することを想定している。

 ファミマで販売している弁当の中心価格帯は500円前後であり、新弁当は150円近く安くなる。「ファミマのラインアップとして、低価格帯の弁当が少なかった」(広報担当者)ことも発売の背景にある。356円ならば、サラダと一緒に購入しても600円以下になるケースもある。

 タルタル鶏天丼は、塩こうじに漬け込んだ鶏肉を天ぷらにしてごはんに載せている。白だしやあごだしの風味が特徴だという。直火焼チャーシュー丼は、豚バラチャーシューを焼き上げ、ザラメと豚脂を使用したコクのある甘いタレに絡めた。いずれも、ごはんと相性のよい具材を選んだ。

●セブンやローソンの動向は?

 競合他社は以前から小さいサイズの弁当に注力している。セブン‐イレブンは5月、少量のごはんに具材を載せた「一膳ごはん」シリーズを発売している。また、買い合わせがしやすい「カップデリ」や「カップ寿司」のラインアップも拡充している。

 ローソンでも、「小容量の商品を取りそろえてほしい」という顧客の要望を受けて、小容量タイプの「Choi(チョイ)シリーズ」を拡充している。5月には、ごはんの量を減らした小容量タイプのチルド弁当を発売している。

 同社によると、コロナ禍の影響により巣ごもりで食事をする機会が増えたことが開発の背景にあるという。自分の好きなものを自宅で少しずつ食べたいというニーズが増えている。「Choi」シリーズは、サラダやデザートと一緒に購入されることが多く、購入者の約7割は女性だ(21年5月時点)。