「自分の会社に誇りを持っている」人は経営層8割、一般社員4割――。そんな結果が、博報堂グループのコンサルティングチーム「HAKUHODO X CONSULTING(博報堂クロスコンサルティング)」の調査で分かった。

 現在の会社・仕事に対する本音を聞いたところ、「自分の会社が好きだ」「自分の仕事が好きだ」「自分の職場が好きだ」「自分の会社に誇りを持っている」のいずれの質問においても、経営層>管理職層>一般社員という結果になった。

 経営層の8割以上が自社や仕事への愛着や誇りを持っている一方で、一般社員はその半分程度にとどまっていた。特に「誇りを持っている」の項目では、経営層84.3%、管理職層61.2%、一般社員43.6%と、経営層と一般社員で40ポイント以上の大きな意識差がみられた。

 副業や転職に関して尋ねた。その結果、一般社員の79.6%が「会社が副業を認めることに賛成」、68.0%が「自分で副業をしたい」と回答した。「会社が副業を認めることに賛成」は全ての層で6割を超え、一般社員の57.8%が「今の仕事よりやりたいことがあれば、すぐにでも今の仕事をやめたい」とした。

 仕事・働き方の未来について、「働き方を変えなくても自分は定年(引退)まで乗り切れる」と回答したのは経営層64.7%、一般社員38.7%と、26ポイントの差があった。

 「今の職種は今後必要とされなくなる」には経営層28.7%、一般社員47.1%、「今の仕事は将来AIなどに取って代わられる」は経営層25.0%、一般社員48.7%と、いずれも一般社員層が最も高くなった。一般社員の半数が“今の仕事がなくなっていく”と感じているようだ。

●各層間のコミュニケーションは経営層の一方通行状況?

 階層間でのコミュニケーションは、経営層の53.3%が一般社員とコミュニケーションを取れていると感じているが、一般社員側でそう感じている割合は33.3%にとどまった。

 「経営層と管理職層」では、経営層の58.3%が管理職層とコミュニケーションが取れていると感じているものの、管理職層は41.0%だった。

 「一般社員と管理職層」では、管理職層の47.8%が一般社員とコミュニケーションが取れていると答えており、一般社員も41.3%が取れていると回答。差は6.5ポイントと小さいものの、いずれも過半数を下回った。

 今後の理想として相互の良好なコミュニケーションを望んでいたのは、「経営層と一般社員」では、経営層が89.3%、一般社員が76.7%だった。また、「経営層と管理職層」では、経営層が88.3%、管理職層が85.8%。「一般社員と管理職層」では、管理職層が87.4%、一般社員が81.8%となった。いずれも8割前後が良好なコミュニケーションを期待していることが分かった。

 調査はインターネットで、従業員100人以上の企業に勤務しているビジネスパーソンを対象に2021年2月に実施。サンプル数は経営層300人、管理職500人、一般職450人の合計1250人。