高校生の進学・就職を支援するライセンスアカデミー(東京都新宿区)は、全国の高等学校を対象に実施した「新規高卒就職に関するアンケート調査」の結果を発表した。

 「1人1社制(1人1社ずつ応募する現行の仕組み)についてどのように考えるか」という問いに「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた教員は約8割。理由として「1社に集中して取り組むことのメリット」を主張する意見が多かった。また「複数応募に対応する時間がない」と、スケジュール上の理由から現在のルールを支持する声もあった。

 「反対」「どちらかといえば反対」とした教員は1割に満たなかったが、不採用になった場合、希望の業界・職種に就社できないリスクを懸念する声があった。

 「生徒の企業研究(企業比較・応募先の絞り込み)は十分にできているか」という問いに「十分にできている」「概ねできている」と答えた教員は5割近くおり、その理由として「計画的な指導」を挙げる声が多かった。

 「不足している」「やや不足している」と答えた教員は3割ほどで、「職業・仕事への意識が乏しい」「求人票が出ないと現実問題として捉えることができない」「適性や希望が見えていない生徒は、いくら指導しても応募先が決定できない」など、職業観の乏しさに関わる理由が多かった。また、求人票公開後から応募までの期間の短さを指摘する意見もあった。

●早期離職の大きな要因

 「新規高卒者の3年以内退職率は約4割といわれているが、大きな要因になっているのは何だと思うか?」という問いで一番多かった回答は「人間関係の問題」で7割近く。2位以下には「安易な職業選択」「職業意識が希薄」「仕事内容が合わない」「やりたい仕事と違った」が続き、5つの要因に多くの回答が集中した。

 この調査は、高等学校進路指導部延べ5049校(全日制・定時制・通信制・サポート校など)を対象に、9月6〜9月13日にFAXによる配付・回収/Webアンケートフォームによる回収を行った。有効回答数は706枚(回答率14.0%)。