東武百貨店 船橋店は12月11日、地下1階1・2番地の生鮮・グロサリー売場を全面改装し「FUNABASHI いちばんち市場」の名称でグランドオープンする。18年ぶりの大改装で、「ワンストップ」「地域密着」「ストレスフリー」をキーワードに、計8店舗がそろう売り場が誕生する。

 8店舗のうち、5店舗がリニューアル、3店舗がニューオープンとなる。12月9日には、先行して鮮魚店「魚力」がオープン。鮮度の高い魚介を全国各地から豊富に取りそろえるほか、対面販売コーナーでは調理加工の要望にも応える。

 同日には、お肉の専門店 スギモトもオープン。愛知県名古屋市の老舗精肉店「スギモトグループ」が関東に初出店する大型店となる。12月11日には、惣菜や弁当を扱う「いい菜&ゼストプラス」もオープンする。

 そのほか、全国銘菓撰を移設オープンし、酒コーナーも新設することで、菓子から酒までをワンストップで買い物ができる幅広い品ぞろえにした。

●船橋、千葉らしさを感じる店舗展開

 地域密着の取り組みとして、各店で県産品の取扱いを強化する。北野エースでは「船橋にんじんドレッシング」や「森傳」の海苔、お肉の専門店 スギモトでは「恋する豚研究所」などを販売するほか、酒コーナーでは「ふなばしエール」をはじめとする地ビールも取りそろえる。木更津 厚生水産、船橋 丸あ商店は地名を入れた店舗名に変更し、県産品も取り扱う。

 「いちばんち市場」へ向かう階段や売場の壁面には、船橋市在住のイラストレーター小倉正巳さんが描くキャラクターと船橋の風景が登場。今後も1枚ずつイラストが増え、絵本のように船橋と市場にまつわるストーリーを展開するという。

 各店でも、船橋に関連するモチーフを使用する。九州屋の店名看板やお肉の専門店 スギモトの什器には、船橋ゆかりの木花のモチーフを使用。その他、波模様や三番瀬をイメージしたブルーなど各店に船橋らしさをちりばめた。レジ番号札などには、千葉県産の木材(ナラ)を使用している。

 売り場環境では、これまで6台だったレジを10台に増加することで、会計の待ち時間削減を図る。メイン通路は、幅を2400ミリから2700ミリに拡大。ベビーカーや車いすでも通りやすいようにした。

 そのほか、百貨店では初だというスーパーメイトの抗菌・抗ウイルス加工のカートとカゴを導入。床は、耐久性・防汚性の高いセラミックタイルを使用し、長く清潔な状態を保つようにした。

●「FUNABASHI いちばんち市場」名称の由来は

 かつて船橋駅前の南北には、民営魚市場があり、市街地に広がる11の民営青果市場とともに、生鮮食料品の流通拠点となっていたという。数十年の時を経た今、船橋駅前に店舗を構える同店が、かつての市場のように地域・沿線に暮らす人々の毎日の食卓を豊かに彩る場であり続けたいという想いから「市場」と名付けた。

 売場が位置する「1番地」という同店の番地表記に「いちば(市場)」や「ちば(千葉)」「いちばん(No.1)」などの語呂も合わせ、「いちばんち」と平仮名で表記している。