日本リカバリー協会(神奈川県厚木市)は、日本疲労学会などと共同で全国の男女に「ココロの体力測定」を実施し、「ストレスオフ県ランキング」を発表した。1位は2位以下を大きく引き離し、「茨城県」(ストレスオフ指数36.3)だった。

 同協会は、厚生労働省が実施した「ストレスチェック制度」身体状態を基に調査した。集計したデータから、全国平均を100とし、高ストレス(77点以上の合計)と低ストレス(39点以下)をそれぞれ算出し、各県の「ストレスチェック指数」を作成。低ストレスの割合から高ストレスの割合を引き、数値が高いほど、「ストレスオフ県」として扱う。

 2位は前回1位だった「山口県」(ストレスオフ指数21.0)、3位は前回32位から大きくランクアップした「宮崎県」(同19.4%)、4位は前回2位の「和歌山県」(同19.3)、5位は前回25位の「熊本県」(同13.4点)だった。

●男性向け調査でも「茨城県」が1位

 同協会は男女別の結果も発表した。男性第1位は総合でも第1位だった「茨城県」で、20年の9位からの大幅なジャンプアップだった。2位「香川県」は、昨年の10位から、3位の「沖縄県」も8位からそれぞれ上昇した。トップ10には前年調査でもトップ10入りした県が並ぶほか、「福岡県」「島根県」「京都府」など観光地を多く要する都道府県がランクインした。

 女性向けのランキングでは、「長崎県」が20年の5位から1位を獲得。2位には20年・19年と1位だった「鳥取県」が続き、3位「宮崎県」は11位からトップ3入りを果たした。その他、トップ10は、男性同様、20年もトップ10入りした県がランクイン。また総合1位の「茨城県」や、「佐賀県」「熊本県」など九州勢が多かったのも特徴だった。

●コロナ禍でのストレス状況は?

 2年以上にもわたるコロナ禍は、私たちの心身に大きな影響を及ぼしている。「ココロの体力測定」では19〜21年の3年間の高ストレス者・低ストレス者割合を比較した。

 高ストレス者の割合は、14.7%(19年度)、15.3%(20年度)、16.1%(21年度)と、コロナ禍を通して増加傾向にある。特に21年度は、19年度比で約1割増えた。これに対し、低ストレス者の割合は、10.5%(19年度)、7.7%(20年度)と約3割減少した一方、21年度は9.5%となり、20年度比で約2割程度増加した。

 男女別では、高ストレス男性の割合は13.8%(19年度)から16.0%(21年度)と2.2ポイント増、女性は15.6%(同)から16.3%(同)と0.7ポイント増となった。

 低ストレス者は、男性は12.1%(19年度)から10.6%(21年度)と1.5ポイント減、女性は8.8%(同)から8.3%(同)と0.5ポイント減となり、男女比較では男性の方が高ストレス者増加・低ストレス者減少傾向であることが分かった。

 21年度の結果を年代別で見ると、男女とも20代、30代で高ストレス者の割合が20%を越えて、年代が下がるにつれて高ストレス者は増加する傾向があった。

 調査の結果、コロナ禍で人々の生活様式は大きく変化したが、ストレスの度合いも大きく影響される傾向があると判明した。コロナ禍以降の生活の変化に人々はどう反応するのか、動向が注視される。

 同協会は日本疲労学会や神戸リサーチコンプレックス協議会、ベネクス(神戸市)と共同でインターネットで実施した。対象は、全国の20〜79歳の男女で、期間は21年11月15日〜12月20日。有効回答数は1248人(男女各624人)だった。