日産自動車は5月12日、2021年度通期決算を発表し、純利益が2155億円(前年は4487億円の赤字)となり、3期ぶりに黒字回復を果たした。米国市場での好調な業績などが、グローバル全体の業績をけん引した。売上高は8兆4246億円(前年比5620億円増)、販売台数は387万6000台(同17万6000台減)だった。

 2月に発表した第3四半期決算では売上高を8兆7100億円としていたものの、見込みを下回った。これに対し、2050億円と見込んでいた純利益は100億円程度上回った。

 21年度第4四半期単体の業績は売上高が2兆2706億円(同2745億円減)となった一方、純利益は142億円の黒字(前年同期は810億円の赤字)となった。

●来期は「2021年度以上に厳しくなる」

 2022年度の通期決算は、売上高10兆円(同1兆5754億円増)、1500億円(同655億円減)の純利益、400万台(同12万4000台増)の販売台数を見込んでいる。純利益が減少する理由について、同社は「(21年度決算では)独ダイムラー株の約760億円の売却益があったため」と説明している。

 同社は来期決算について「長引く半導体の供給不足に加え、ウクライナ問題の影響により、一段と高騰が進む原材料価格や物流費、中国のロックダウンが与える部品供給への影響などから、21年度以上に厳しくなるだろう」との見方を示した上で「積極的な新車投入、販売の質の向上、財務規律や固定費の管理をより一層徹底することで、21年度と同レベルの営業利益確保を目指す」としている。