ヤクルトが販売する乳酸菌飲料「Yakult(ヤクルト)1000」と「Y1000」が、飛ぶ鳥を落とす勢いで売れている。乳酸菌シロタ株が約1000億個配合されており、SNSではよく眠れる、寝起きがすっきりするなどの口コミが連日投稿されている。

 ヤクルト1000とY1000は、まとめて語られることが多いが、実は別商品だ。主にヤクルトの宅配センターや“ヤクルトレディ”が販売しているものがヤクルト1000で、小売店経由で販売しているものがY1000。特に小売店向けのY1000は手に入りづらい状況が続いており、「売り切れている」「どこで買えるのか」という声もあがっている。

 そんな中、東京メトロ銀座線の日本橋駅(中央区)構内にあるイベントスペースに突如ヤクルトが出店した。日本橋駅では、ヤクルト1000を求める人が連日列をなしている。

 日本橋駅のイベントスペースに出店を決めた理由はなぜか。また、ヤクルト1000とY1000の売り上げや現在の流通状況はどのようになっているのか。気になる詳細を、ヤクルトの広報担当者に聞いてみた。

●東京メトロの誘いで出店、期間は5月23〜27日

──日本橋駅のイベントスペースでのヤクルト1000の販売が、連日人気ですね。なぜ今回出店を決めたのでしょうか?

 イベントスペースへの出店は、以前にも行っています。(その関係で)東京メトロさんから「使用しないか」とのご提案をいただき、出店することになりました。

 ヤクルト1000の認知向上になればという意図で出店しています。

──イベントスペースの出店期間を教えてください。

 5月23〜27日です。

──イベントスペースでの売り上げや、顧客層はいかがでしょうか。

 具体的な販売数量はお答えできませんが、大変多くのお客さまにご利用いただいています。特に男性女性問わず、会社帰りのお客さまに人気です。

●1日100万本を優に超える売り上げ状況

──現在、全国でのヤクルト1000とY1000の売り上げ状況はいかがでしょうか?

 ヤクルト1000については、1日あたりの販売数量は、114万7千本、前年比で268.6%でした(2021年4月〜22年3月実績)。ただし、全国販売は21年4月から実施しておりますので、販売エリア拡大による増加も含まれています。

 Y1000は、具体的な販売数量は開示しておりませんが、21年10月の発売から2022年3月までの1日あたりの販売数量の計画(20万本)を4割程度、上回って推移しました。

──特に小売り向けのY1000は手に入りづらい状況が続いておりますが、今後の供給増の予定があれば教えてください。

 Y1000について、一部店舗で品薄となっている状況が続いており、お客さまにご迷惑をおかけしています。今年7月をめどに増産を計画しており、今年度中にはさらなる増産を計画しています。

──ありがとうございます。販売本数も多く、大変な人気ですね。

 多くの方にご愛飲いただき、皆さまの健康にお役立ちできているのであれば、当社としても大変うれしく思います。

●日本橋のイベントスペースでは、20人ほどの列

 銀座線ユーザーである筆者も、仕事帰りに日本橋駅のイベントスペースに寄ってみた。実は飲みはじめてから日は浅いが、ヤクルト1000を愛飲している。

 26日午後6時すぎ、イベントスペースには20人ほどが列に並んでいた。7本入りのパックを2〜3本まとめて購入する人が多かった。また、午後6時15分ごろから、この日の販売はショーケースに並んでいる分で終了である旨を、販売スタッフが列に並ぶ人に説明していた。

 連日話題になり、気になっている人も多いであろうヤクルト1000。特に小売り店向けのY1000が手に入りづらい状況から、「飲んでみたいけど、宅配センターに行ったり、ヤクルトレディに届けてもらったりするのはハードルが高いな」「お店で見かけたら買いたいけど、売っているところを見ないな」という人も多いのではないだろうか。

 そんな中、通勤する社会人の人通りも多い日本橋駅への出店で、多くの人がこれを機にと購入しているのだろう。筆者が列に並んでいる間も、会計をした人がはけては新しく人が並び、列が途切れることなくにぎわっていた。