家庭にもう1台──。「セカンド冷凍庫」が注目を集めている。家にもう1台冷凍庫を置くというと、部屋が手狭になるなどマイナスな印象を受けるかもしれないが、直近2年間で国内出荷台数は2倍近くに急増。これを受け、業務用だけでなく家庭用でも使いやすいように改良も進んでいる。

 人気の背景には、食品買いだめやコストコなど大容量商品の人気上昇のほかにも、追い風があるようだ。詳しい理由をシャープに聞いた。

●人気の背景に“追い風”

 セカンド冷凍庫が一般に普及し始めた大きなきっかけは、コロナ禍だ。2019年度以前の市場規模は安定しており、年間18万台前後で推移していた。その後、新型コロナウイルス感染拡大により、冷凍庫ニーズが急激に向上し、20年度の国内出荷台数は約33万6000台に急増。落ち着いたものの、21年度以降も約31万台で推移している。

 シャープの調査によると、コロナ禍での外出自粛により、買い物の頻度は週に1度が52.2%(コロナ前は8.7%)に増加。まとめ買いからの冷凍保存の増加に加えて、大容量食品の購入、ふるさと納税の返礼品などがセカンド冷凍庫需要の追い風となった。日本冷凍食品協会の調査によれば、2020年の国内工場出荷額で、家庭用が業務用を上回っており、冷凍食品への関心の高まりは、「冷食エコノミー」として注目されている。

 そのため、一般消費者向けの冷凍食品市場が活発化している。各メーカーが、主力商品リニューアルや巣ごもり需要に対応した大容量商品の開発に力を入れている他、外食産業も市場に参入。レストランの味を再現した商品や、自動販売機での販売開始などに着手している。

 こういった背景から人気となっているセカンド冷凍庫。急激な販売数の増加は、特需として受け止めているとした上で、同社は「共働き世帯の増加による買いだめ傾向や、冷凍食品の拡大トレンドなどは今後も続くとみている。ファミリー層や郊外居住層を中心に、需要を訴求していきたい」としている。