就職した会社で定年まで働きたいと思っている人は、どのくらいいるのだろうか。2022年春に就職した新入社員に聞いたところ「自分に向かなければ(いずれは)転職したい」(32.9%)と答えた人が最も多いことが、NCBリサーチ&コンサルティングの調査で分かった。

 次いで「定年まで同じ会社で働きたい」(30.6%)、「分からない」(25.5%)、「いずれは独立・起業したい」(11.0%)と続いた。昨年の調査結果と比べると、「自分に向かなければ転職したい」が5.6ポイント増加、「定年まで同じ会社で働きたい」が0.6ポイント減少した。

 この結果について、NCBリサーチ&コンサルティングは「『自分に向かなければ転職したい』が初めて1位となった。『定年まで同じ会社で働きたい』は減少傾向が続いており、過去最低を更新。雇用形態としてジョブ型が広がりつつある中、転職に対するハードルが下がっていることがうかがえる」とコメントした。

 将来、どのポジションに就きたいかという質問に対し、「管理職(部長・課長)」(26.4%)がトップ。次いで「役職にはつきたくない」(23.2%)、「中間管理職(係長・主任)」(19.2%)と続いた。

 「管理職を希望する割合は、15年以降減少していたが、久しぶりに反転。『社長』の回答も引き続き増加しており、一部ではトップを目指す意欲的な新入社員もみられる」(同社)

●給与と残業について

 給料と残業について、どのように考えている人が多いのだろうか。「給料は少なくても、残業がないほうがよい」と答えたのは56.4%に対し、「残業は多くても、給料が多いほうがよい」は43.6%。昨年は最終学年に関係なく、「給料は少なくても、残業がないほうがよい」と答えた人が多かったが、今年は短期大学卒と高校卒では「残業は多くても、給料が多いほうがよい」と答えた人が多かった。

 「調査開始の12年から18年までは毎年『給与は少なくても、残業がないほうがよい』の回答が増加していたが、ここ数年は傾向がつかみにくくなっている」(同社)

 インターネットを使った調査で、同社のセミナーに参加した新入社員723人が回答した。調査期間は3月30日〜4月26日。