エイチ・アイ・エス(HIS、東京都港区)は、2022年夏休みの旅行予約動向を取りまとめた。それによると、海外旅行予約は昨年同日の約22倍になっていること、国内旅行の予約はコロナ禍前の9割弱まで回復したことが分かった。

●海外旅行の予約者数ランキング

 海外旅行の予約者数ランキングを見ると、予約者数1位は「ハワイ」だった。ハワイは旅先として不動の人気を誇り、同社の夏の海外旅行予約者数の20%を占める。ハワイは6月12日以降、入国に際するPCR検査による陰性証明の提出が不要となり、渡航しやすい状態になっている。

 2位には昨年8位の「バンコク」がランクイン。タイも1位のハワイ同様、ワクチン接種証明書を提出すれば渡航前のPCR検査が不要だ。アジア地区でも観光客の受け入れに積極的で、規制緩和を段階的に進めている。

 3位は昨年4位だった「ソウル」が獲得。現在韓国は日本からの入国には観光ビザの取得が必要となっており、出発日ごとに決められた期間で大使館または領事館に申請する必要がある。

海外旅行の市場環境

 世界では、ヨーロッパ、北米の旅行需要が先行して回復している。国際線の座席供給数でも、コロナ禍前の19年と比較すると西ヨーロッパ(89.2%)、北米(83.2%)は9割近く回復しており、今後も渡航の需要は拡大するとみられる。しかし日本を含む東アジア(13.1%)は引き続き一部制限が続いており、各国より遅れが生じている。

海外旅行の総評

 同社の海外旅行予約者数を見ると、前年同日比2191.1%(約22倍)となった。日本では昨年、入国制限や緊急事態宣言の影響でレジャー渡航がほぼなく、法人渡航や外国籍の人の利用などに限られていた。今年は水際対策緩和後では初の夏休みということでレジャー目的での渡航者が多くを占めるが、予約者数は19年の1割程度にとどまっている。

●国内旅行の予約者数ランキング

 海外旅行の予約者数ランキングの1位は「沖縄県」で、内訳は75%が本島、続いて15%が宮古島、8%が石垣島となっていた。

 2位にランクインしたのは「北海道」で、内訳は札幌が90%を占めていた。続く3位を獲得したのは「長崎県」だった。

国内旅行の市場環境

 全日本空輸は7〜8月の羽田空港発着便を全便運航することを発表しており、国内線全路線の運航率もコロナ禍前の約95%まで回復する予定。日本航空も同様に減便を縮小、スカイマークも全便運航を予定しており、夏に向けて国内線正常化の動きが見られる。

国内旅行の総評

 国内旅行は前年同日比で486.4%。全47都道府県のうち約9割が前年を上回る予約者数となっており、日本全国での旅行市場の回復が急速に進んでいる。コロナ禍前の2019年と比較すると9割弱まで戻ってきており、近距離旅行から遠距離旅行まで、幅広い旅先への需要がうかがえる結果となった。

 調査は6月13日、HISで対象出発日(7月21日〜8月31日)の旅行を申し込んだ人に対して実施。対象商品はパッケージツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(海外旅行のみ)。