出前館は7月15日に2022年8月期第3四半期連結決算を発表した。第3四半期までの累計(21年9月〜22年5月)で、売上高は349億円(前年同期比89.1%増)、営業損失は296.6億円(前年同期は135.9億円の赤字)であった。

 同日発表となった通期連結業績予想の修正によると、営業損失が期初の500億〜550億円から370億円まで減少する見通し。会社が公表しているKPIの1つであるGMV (流通取引総額)の前提を 3300 億円から 2200 億円に下方修正し、販売促進などの広告宣伝費等の支出を抑制した結果だ。会社公表のほかのKPIでは、アクティブユーザー数が878万人 (前年同期比35%増)、また配達員数は実数こそ公表していないが前年同期比3倍の伸びである。また、従来未定だった配当は無配を決め、3期連続の無配となった。

 出前館は1999年に設立され、宅配ピザなどの出前飲食専門Webサイト「出前館」を運営する。Webサイトやアプリから簡単に注文ができ、国内最大級のデリバリーサービスとして全国47都道府県で展開する。GMVでは、従来主流だった加盟店による配達を、2016年に開始した出前館による配達(シェアリングデリバリー)が上回った。積極的なマーケティング費用などの先行投資を行うために4期連続の赤字が見込まれている。また、16年から筆頭株主はLINE(現在、Aホールディングス)となりLINEとの人材・資金面での関係が強い。