米テスラ・モーターズ(TSLA)は7月20日(米国現地)に、第2四半期となる4−6月決算を発表した。売上高が169億3400万ドル(前年同期比42%増)、純利益が22億5900万ドル(同98%増)だった。

 前年同期比では増収増益を保ったが、20年に黒字転換して以降続いてきた前四半期比での過去最高更新が止まった。中国都市封鎖(ロックダウン)の影響でEV販売台数は3四半期ぶりに30万台を割り込み、25万4695台と27%増にとどまった。

 テスラは米カリフォルニア州フリーモント、米テキサス州オースティン、中国上海、そして3月に稼働が始まったドイツ・ベルリンに、主力の製造工場を有する。3月下旬からの約2カ月に及んだ上海での都市封鎖の影響をはじめ、世界的な半導体不足、電池生産に必要なリチウム価格や炭素鋼・アルミニウム価格の動きとの戦いを注視する必要がある。

 半導体の調達力、コモディティ価格への対応に加え、段階的なEV値上げで高収益力を維持している。また、保有していた仮想通貨(ビットコイン)の約75%を現金化したことも発表した。これは暗号資産そのものの将来予測でなく、中国都市封鎖という不確実性への一時措置だとしている。ビットコイン価格は下落しており、仮想通貨の減損も収益性を悪化させた。

 売上高・純利益とも、一時的にしゃがんだ形となった決算だが、新型EV「サイバートラック」を23年に予定し、完全自動運転「ロボタクシー」EVを24年に開始する計画を持っている。03年にEV専業の自動車メーカーとして創業、20年に黒字化、世界の主力工場で規模拡大を狙うテスラの次回決算にも注目が集まる。