●仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 リクルートは、ニュースサイト「SUUMOジャーナル」で「梅田駅まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング」を発表した。その結果、大阪府東部の寝屋川市に位置する「寝屋川市駅」と「萱島駅(かやしまえき)」がいずれも家賃相場3万7000円で同率1位となった。

 今回は、シングル向け賃貸物件(10平米以上〜40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)を対象に調査した。

 1〜3位までに、京阪本線の駅がランクインした。京阪本線は大阪市中央区の淀屋橋駅を基点に、ビジネス街の京橋駅や京都市の繁華街の祇園四条駅などを経由して京都市の三条駅までをつなぐ都市間路線。大阪中心部への通勤・通学路線だが、沿線には現存する遊園地で最古の「ひらかたパーク」や、京都の伏見稲荷大社、清水寺など有名な観光地も数多い。

 一方で、大阪の2大ターミナル駅である梅田駅と難波駅には直通しておらず、「どちらへ向かうにも乗り換えが必要なことが家賃が割安で上位になった理由の一つかもしれない」とリクルートは分析する。

●ベッドタウンとして人気の寝屋川市

 同率1位だった寝屋川市駅と萱島駅は、ともに京阪本線沿線で寝屋川市に位置する。特に寝屋川市駅は寝屋川市の中心駅で、快速急行や通勤快速も停車する。市役所や警察署などの公共施設が周囲に集まり、家電量販店やホームセンターなどの大型商業施設も充実。駅近くにはアーケード街が延び、飲食店や雰囲気の良い喫茶店、各種小売店が約250メートルにわたって軒を連ねる大利(おおとし)商店街や寝屋川一番街商店街、レトロな風情の日之出商店街があり、魅力的な個人経営の店も多い。

 寝屋川市は古くから穀倉地帯で、京阪間のベッドタウンとして発展。駅と並行して流れる寝屋川沿いでは再開発も進んでおり、道幅を3倍以上に拡大して歩道を整備し、電線も地中化する都市計画が進行している。

 大阪電気通信大学と摂南大学の寝屋川キャンパスや、大阪府立大学工業高等専門学校への最寄り駅であり、学生街の顔も持つ。学生向けの単身者用物件も充実しているが、教育機関の多さから、ファミリー層からの人気も高い。

 大阪府内の街がランキングの大半を占める一方で、唯一兵庫県の街からランク入りしたのが、同率3位の「武庫川団地前駅」(家賃相場3万8000円)。阪神武庫川線の終点駅で、周辺は閑静な住宅街が広がる。スーパーなども充実し、駅付近には病院も多くある。

 調査は、SUUMOに掲載されている梅田駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅)を対象に実施した。駅徒歩15分以内、10平米以上〜40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)という条件で、2〜4月にでSUUMOに掲載された賃貸物件から中央値を算出し、ランキングを作成した。