アサヒビールは10月25日、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールのような味わいが楽しめる「生ジョッキ缶」の新たなラインアップとして「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶大生(だいなま)」(485ミリリットル)を発売する。家飲みへの新しい価値を提供し、ビール市場の拡大を目指す。

 「生ジョッキ缶」は缶のフタが全開でき、開栓した瞬間に泡立つのが特徴の缶ビールだ。「生ジョッキ缶大生」は340ミリリットル缶と比べ、開栓時に泡立つ速度を2倍以上にし、飲み口全体が泡で覆われるまでの時間を大幅に短縮させた。

 同社によると「生ジョッキ缶」の発売により、「スーパードライ」購入者は大幅に増えたという。2021年3月は1477万人だったのに対し、22年8月には2078万人となり、約601万人増加している。

 「生ジョッキ缶」を飲用した人からは、「ビールは苦手だったけど、これは飲みやすい」「泡が出てくるのが楽しい」といった声があったという。

 そこで同社は、「生ジョッキ缶」のさらなる販売拡大のため、新たに大容量の485ミリリットル缶の発売に至った。ビール好きや「生ジョッキ缶」を飲用したことがない人への購入喚起を促すためテレビCMや「生ジョッキ缶」の飲用体験ができるイベントを展開し、さらなる販売促進を目指す。

●ビール市場は縮小の一途 打開できるか

 国税庁が発表した22年3月の「酒のしおり」によると、酒類課税移出数量は1999年の1017万キロリットルをピークに徐々に減少。2020年(令和2年)には814万キロリットルにまで落ち込んだ。

 その中でビールの割合は1999年時点では半分以上を占めていた。だが2020年には3割に満たないことから、ビールの販売実績の落ち込みは非常に大きいといえる。そんな中、「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶大生」の発売は一石を投じられるか。