ドン・キホーテ(以下ドンキ)の「チューナーレス スマートテレビ」が好調だ。2021年12月10日に「AndroidTV 機能搭載チューナーレス スマートテレビ」を24型(2万1780円)、42型(3万2780円)の2種類発売した。発売当初は“NHK受信料を支払わなくていいテレビ”と話題を集め、1カ月で初回生産分6000台がほぼ完売。売り切れになる店舗が続出した。

 同社にチューナーレス スマートテレビの売れ行きについて話を聞くと、担当者も驚いたと話す“意外な購買層”が分かった。

●チューナーレステレビとは

 そもそもチューナーレステレビとは、あえてテレビのチューナーを外して、アンドロイド OSを搭載したインターネットでの動画視聴に特化した商品だ。一般的な人は、テレビと聞くと、地上波の番組などを視聴できるような仕様になっていると想像するかもしれないが、同商品はテレビの視聴機能をあえて外しているということになる。

 では、どうやって使用するのか。ドンキの製品はアンドロイドOSを搭載しており、外部機器なしで、「YouTube」「Netflix」「Amazon Prime Video」などのネット動画を視聴できる。他にも、家庭用ゲーム機を接続してゲームをする、DVD・ブルーレイプレイヤーに接続して映画を鑑賞、ノートPCを接続してデュアルモニターとして活用するなど、ニーズに合わせてさまざまなシーンで活用可能だ。

 チューナーレステレビは「NHK受信料を支払わなくていい」とよく話題になるが、「NHKの放送を受信することができる受信設備」に該当しないため、NHKの受信契約は不要となる。

●購買層は40代が最多

 筆者は、チューナーレステレビは「テレビ離れ」が叫ばれる若者の購入や、寝室や個室などで、サブのテレビとしての利用が多いと考えていた。しかし、担当者は「購買層は若者がメイン、というわけでもない」と話す。

 チューナーレステレビの購買層で最も多いのは「40代」だそうだ。また、1番大きい50型が人気で、購入した人の多くはリビングでメインのテレビとして活用しているという。

 担当者は「40代を中心とした働き盛りの世代はゴールデンタイムに家にいないため、リアルタイムでテレビ番組をみる機会が減っています。さらに、TVer(ティーバー)などの見逃し番組配信サービスの普及も相まって、テレビ放送を見る機会が減っているようです」と分析した。

●サイズ展開を増やし、品ぞろえを強化

 同社が21年12月に発売した「AndroidTV 機能搭載チューナーレス スマートTV」の販売台数は、累計で1万5000台以上を記録している。22年8月には、より高画質な4Kモデルの43v型と50v型、サイズ展開の幅を広げるフルハイビジョンモデルの24v型と32v型を新たに発売。前モデルに集まった「サイズ展開を幅広く」「もっと高画質のモデルを発売してほしい」というお客からの要望に応え、品ぞろえを強化している。

 意外なことに中年に支持されているチューナーレステレビ。今後の販売動向も注視したい。