大東建託(東京都港区)が居住満足度調査を実施し、福岡版の「いい部屋ネット 街の幸福度ランキング2022」と「いい部屋ネット 住み続けたい街ランキング2022」を発表した。その結果「住み続けたい街ランキング」の1位は「岡垣町」だった。
●1位は観光資源が充実している「岡垣町」
「岡垣町」は、海辺のサイクリングロードが整備され、サイクリングをはじめ、サーフィンなど多くの体験型アクティビティが利用できる。また、ワイナリーや日本酒の酒蔵、クラフトビール工場など、岡垣の水を活用した観光資源も充実している他、びわなど四季折々のフルーツが豊かな地域だ。
2位は「糸島市」、3位は「福岡市中央区」と続いた。
「糸島市」は福岡県西部の糸島半島に位置する。福岡市の中心部までおよそ30分の距離であり、天神・博多駅や福岡空港にも乗り換えなしでアクセスできる交通利便性が高い地域である一方で、農業・漁業・畜産業が盛んで、糸島の農畜産品や海産物は、糸島ブランドとして定着している。
「福岡市中央区」は九州最大の商業地・天神を擁している。百貨店や飲食店などが多く立地している他、舞鶴公園や大濠公園、動植物園がある南公園などの緑地や、鴻臚館跡・福岡城跡などの史跡もある地域だ。
●幸福度が高い街(自治体) 1位は「新宮町」
「街の幸福度(自治体)ランキング」のトップは、2年連続で「新宮町」となった。「新宮町」は博多まで約25分、天神へは約40分、急行バスだと約25分と交通アクセスに優れた場所に位置している。ショッピングセンターなどがオープンし、買い物環境が充実している点や、病院が多く、子育て世帯に人気が高まっている点が評価された。
2位は「住み続けたい街ランキング」で1位となった「岡垣町」、3位は「大刀洗町」と続いた。
「大刀洗町」は福岡県の南部に位置し、広々とした筑後平野に包まれた自然豊かなエリア。近年、減少傾向にあった本町の子どもの数と人口は増加に転じ、子育て世帯を中心に注目されている。
●住み続けたい街(駅) 1位は「桜坂」
「住み続けたい街(駅)ランキング」ではトップ5のうち4駅が「住み続けたい街(自治体)」で2位と3位の自治体(糸島市・福岡市中央区)にある駅となった。
1位は「桜坂」で、福岡市中央区に位置する。桜坂駅周辺は、都心近くでありながら閑静で自然豊かなエリアで、福岡市動植物園を併設する南公園は桜の名所としても有名だ。2位は「美咲が丘」で、糸島市の中心市街地の西端に位置している。この地域は、大きな宅地開発によってできた新しい街で、若い世代を中心に地域活動を運営している。
3位は「六本松」と続いた。「六本松」の駅周辺には、公園や裁判所などがある他、レジャー施設や、買い物、子育てにも便利な施設も多いため、ファミリー層に人気のエリアとなっている。
「街の幸福度(駅)ランキング」の1位は「香椎神宮」だった。駅周辺は繁華街から少し離れた、戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅街で、駅名の由来である香椎宮があり、緑の多い場所となっている。
2位は「新宮中央」、3位は「大善寺」と続いた。
「新宮中央」は「街の幸福度(自治体)」で1位の糟屋郡新宮町にある駅だ。「大善寺」は西鉄天神大牟田線の特急が停車し、天神まで38分・大牟田まで25分とアクセスが良好な場所に位置する。また、駅周辺は、開発許可の要件が緩和され、戸建て住宅が建てやすくなっているのも特徴だ。
調査は2019年〜22年に、福岡県居住の20歳以上の男女合計2万6949人を対象に実施した。