2022年12月に公開した映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の興行収入が、15億1655万ドル(約2033億円、1ドル134.06円換算。映画の興行成績を集積、分析する米Box Office Mojoの1月6日時点の速報値)を突破した。22年に話題になったトム・クルーズ主演の『トップガンマーヴェリック』を抜き、同年に公開された作品の中で全世界トップに躍り出ている。歴代の全世界での興行収入でも10位に浮上した。

 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は全世界での歴代興行収入1位の映画『アバター』(09)の続編で、ジェームズ・キャメロン監督が13年ぶりに制作した。

 日本での興行収入は、1月5日時点で27億6496万円を突破している。特にプレミアムラージフォーマット(PLF)である IMAX 3D、4DX/MX4D、ドルビーシネマ/Atmos3D 、RealD、ScreenX などのフォーマットで満席が続出するなど高稼働を記録した。

 PLFで鑑賞した人からは「海の中に潜ったときの没入感はこの環境(フォーマット)じゃないと得られない体験」「映画を次の次元へ押し上げた」といったコメントが寄せられている。

 物語については「陸と海、親と子、地球とナヴィ、敵と子など、異なる者が分かり合い、絆を深めるというテーマを前作から継承するさすがのストーリー」「あんなに美しくて、あんなに苦しく悲しい。でも目が離せない映画は久しぶりで涙が止まらなかった」といった声があった。

 ジェームズ・キャメロン監督はパート5までのシリーズ化を発表していて、パート3までの撮影は既に終了している。22年末に発表された第80回ゴールデングローブ賞で、同作は作品賞を含む主要2部門でノミネートされた。

 米国の現地時間1月10日、日本時間1月11日に発表されるゴールデングローブ賞でも、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の賞レースの行方に注目が集まっている。

(アイティメディア今野大一)