大東建託は首都圏を対象に過去最大級の居住満足度調査を実施し、「借りて住んだ(賃貸)&買って住んだ(持家)街の住みここちランキング〈首都圏版〉」を発表した。借りて住んだ街(自治体)、買って住んだ街(自治体)ともにトップは「東京都中央区」だった。

 「借りて住んだ街(自治体)の住みここちランキング」トップは「東京都中央区」だった。同区は全8因子のうち「交通利便性」が1位、「生活利便性」「親しみやすさ」では2位と高い評価を得た。

 2位は「東京都文京区」、3位は「東京都目黒区」と続いた。文京区は「行政サービス」「親しみやすさ」がトップで、3位に「交通利便性」、4位に「防災」といずれも上位にランクインした。

 「借りて住んだ街(駅)の住みここちランキング」では、東京都23区内の駅がトップ10を占めた。1位の「表参道(東京メトロ銀座線)」は2年連続で、因子別に見ると「生活利便性」「交通利便性」「防災」にてトップを獲得している。また「行政サービス」では3位の評価を得た。

 2位は「北参道(東京メトロ副都心線)」、3位に「代官山(東急東横線)」と続いた。北参道は2008年の副都心線の開業、開通と同時に開業した駅で、「交通利便性」で5位にランクインしている。3位の代官山は東京都渋谷区に位置しており、「生活利便性」では2位を獲得した。

●買って住んだ街(自治体)もトップは「東京都中央区」

 「買って住んだ街(自治体)の住みここちランキング」の1位は借りて住んだ街に続き、2年連続で「東京都中央区」が獲得した。「交通利便性」「親しみやすさ」で1位、「生活利便性」は4位という結果だった。

 2位は「東京都文京区」、3位は「千葉県浦安市」と続いた。文京区は「交通利便性」「行政サービス」「親しみやすさ」で2位、「防災」で4位を獲得した。浦安市は「行政サービス」がトップで、「親しみやすさ」4位、「交通利便性」5位と高評価を得た。

 トップ10のうち、8つの自治体で「親しみやすさ」が入っていることから、親しみやすさ因子の評価が住みここちの良さにつながっていることが読み取れる。

 「買って住んだ街(駅)の住みここちランキング」の1位は、神奈川県横浜市に位置する「みなとみらい駅(みなとみらい線)」だった。因子別では「生活利便性」が1位、「親しみやすさ」「自然観光」2位、「交通利便性」5位と高い評価を得た。

 2位は「白金台(東京メトロ南北線)」、3位は「赤坂A(東京メトロ銀座線)」(Aは赤坂・赤坂見附・溜池山王の3エリアを指す)となった。白金台は南北線と三田線が乗り入れる駅で、「行政サービス」にて3位を獲得した。赤坂Aは、千代田線の赤坂、銀座線の赤坂見附・溜池山王を統合している駅で、「交通利便性」「親しみやすさ」にて1位、「行政サービス」で2位、「生活利便性」で3位にランクインした。

 調査は首都圏(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)に住む20歳以上の男女20万7659人を対象にインターネットで実施した。調査期間は19〜22年の3〜4月。