高級時計マーケットプレイス「Chrono24(クロノ24)サイト」を運営するChrono24 Japanは、サイト訪問者から集めたデータから2022年のブランド、モデル、年間総合ランキングを発表した。2022年のシェア率1位は「ロレックス」(シェア率28.1%)だった。2位は「オメガ」(同10.4%)、3位は「セイコー」(同4.7%)となった。

●「オメガ」とのコラボ「ムーンスウォッチ」ヒット

 4位は「BREITLING(ブライトリング)」(同4.3%)、5位は「Swatch(スウォッチ)」(同3.9%)となり、上位4ブランドは前年から変化はなかった。だが1位のロレックスがシェア率を下げる結果(1.3ポイント減)となった。

 スウォッチがランクインした背景には、22年3月に「オメガ」とのコラボモデル「MoonSwatch(ムーンスウォッチ)」発売がある。21年には10位圏外だったがシェア率を0.2%から3.9%に伸ばし5位にランクインした。

●国別ブランドランキングは?

 国別でみると、日本1位は「ロレックス」だった。2位以下は「Patek Philippe(パテック・フィリップ)」「Audemars Piguet(オーデマ・ピゲ)」「オメガ」「Tudor(チューダー)」の順だった。

 日本を含め、米国、ドイツ、フランス、英国、香港の調査対象の6市場全てでロレックスが1位だった。日本の2位はパテック・フィリップだったが、それ以外の5市場の2位はオメガだった。

 特に香港では前年4位から2位にランクアップした。調査元は「『スウォッチ』とのコラボモデルにより知名度を上げたことや、他のブランドと比較し価格水準を安定させていることが順位を上げた理由のようだ」とコメントした。

●モデル別ランキングは?

 モデル別でみると、前年と同じく世界1位はロレックスの「Datejust(デイトジャスト)」が選ばれた。

 2位はオメガの「Seamaster(シーマスター)」、3位はロレックスの「Submariner(サブマリーナ)」、4位はオメガの「Speed master(スピードマスター)」、5位はスウォッチの「Moonswatch」だった。

 ロレックスの「Daytona(デイトナ)」が5位圏外になり、代わりにスウォッチの「MoonSwatch」が初のトップ5にランクインとなった。

 21年に8位だったAudemars Piguetの「Royal Oak(ロイヤルオーク)」が今回は10位に順位を下げ、Tudorの「Black Bay(ブラックベイ)」と順位が入れ替わった。

●日本のモデル別ランキングは?

 日本のモデルランキングでは、世界1位だったロレックスの「Datejust」が3位となり、1位は前年同様「Daytona」だった。

 2位以降の順位は前年と変化し、2位「Submariner」、3位「Datejust」と、上位3モデルをロレックスが占めた。世界5位のスウォッチの「MoonSwatch」は日本では20位に、前年3位だったTudorの「Black Bay」は7位に下落した。一方でPatek Philippeの「Calatrava(カラトラバ)」は前年10位から6位に急浮上した。

●国別のモデル別ランキングは?

 国別の時計モデルランキングにおいては、主要ブランドの需要の高さが顕著に現れた。ロレックスは22年においてもさまざまなモデルで最も需要の高い時計ブランドで、ランキング上位を占めた。

 またスウォッチの「MoonSwatch」の発売は時計業界でも注目の的となり、オメガとスウォッチのこのコラボモデルに対する需要は、確実に22年モデルランキングの結果に反映された。

 今回の調査は、平均900万人の月間訪問者を対象に実施した。対象期間は22年、利用可能言語は22カ国語。