賃貸アパート大手のレオパレス21(東京都中野区)が、テレビやエアコンなどの廃家電について適切な対応を怠っていたとして、経済産業省と環境省は3月23日、家電リサイクル法に基づく改善勧告を実施した。

 家電リサイクル法では、家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)について、小売業者が買い替えなどで引き取りを求められた場合、適正に回収しリサイクルを実施する製造業者などに引き渡すことが義務付けられている。

 経産省の発表によると、同社は賃貸物件オーナーに対して家電4品目の小売販売を行う小売業者にあたるが、2020年4月〜22年8月、オーナーから排出された廃家電約9万9000台を引き取らず、別の業者に回収させていたという。

 経産省と環境省は同社に対して是正勧告を行い、23年3月から1年間、廃家電4品目の引き取り・引き渡し状況と、再発防止策の四半期ごとの実施状況を報告するよう求めた。