2024年卒業予定の就活生は、2月末までの就職活動で平均4万円弱の費用がかかっていることが、マイナビの調査によって分かった。対面での活動機会が増えたことで、金銭的不安が増しているようだ。

●2月末までに就活にかかった費用、平均「4万円弱」

 2月末までの就職活動(インターンシップ・仕事体験参加など)にかかった費用を聞いたところ、平均で3万9201円となった。

 活動状況では、「大学主催の就職ガイダンス(オンラインを除く)に出席した」が前年比10.1ポイント増の43.0%、「合同企業説明会(WEBセミナーを除く)に参加した」が前年比6.2ポイント増の56.5%と、対面の活動割合が22年より増加している。「面接以外で人事担当者に会った(35.6%、前年比10.2pt増)」といった、個別企業との接触機会も増加していることがうかがえる。

●対面での活動増え、金銭的負担への不安が増加

 現時点で就職活動に対して不安がある割合は、前年比3.5ポイント減の81.6%だった。

 不安に思う要因では、「志望企業から内々定をもらえるかどうか」(73.6%、前年比1.4ポイント増)が最も高く、次いで「対面の面接でうまく話せるか」(69.3%、前年比2.5ポイント増)が続いた。「交通費など金銭的負担が大きい(37.7%、前年比14.5pt増)」の割合は、前年より大きく増加している。

 調査担当者は、「前年より対面での活動が増えたことで、スーツの購入や交通費などの金銭的負担があったようだ」とコメントした。

 本調査は24年卒業予定の大学生・大学院生2304人を対象にインターネットで実施した。調査期間は2月24〜28日。