ダイヤモンド・ヒューマンリソース(東京都文京区)は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「新卒採用力ランキング調査」を実施した。企業の採用広報、選考活動について学生の評価を聞き、各分野のポイント合計を企業の「新卒採用力」と定義しランキング化。総合ランキング1位は昨年2位からランクアップし、初の首位を獲得した「明治安田生命保険」(471ポイント)だった。
明治安田生命保険は「選考・面接部門」で1位を獲得。その他「パンフレット・入社案内」「セミナー・説明会」「先輩社員・懇談会」の3部門で2位、「インターンシップ類」「メール・SNS部門」で5位とバランスよく学生の支持を集めた。
2位の「日本生命保険」(438ポイント)も「先輩社員・懇談会部門」で1位となったほか、「インターンシップ類部門」で2位、「メール・SNS、セミナー・説明会部門」「選考・面接部門」で3位にランクイン。3位の「大和証券グループ」(388ポイント)も「公式Webサイト」「先輩社員・懇談会部門」で3位、「メール・SNS部門、選考・面接部門」で4位と、就職活動全般を通して複数の部門で学生の評価を集めた企業が上位にランクインした。
●インターンランキングの1位は「三井住友海上火災保険」
調査対象とした7つの分野のうち「インターンシップ類」ランキングでは、6年連続で「三井住友海上火災保険」(95ポイント)が首位を獲得した。2位「日本生命保険」(93ポイント)、3位「Sky」(83ポイント)となった。
三井住友海上火災保険は「仕事理解」で評価され、学生から「複数のタームに参加した。内容が多彩だった」「非常に大変だったが、業界知識がかなり広がった」などの声が聞かれ、満足度の高さがうかがえた。日本生命保険も「業界理解」「仕事理解」を評価する声が多く見られた。
●「メール・SNS」ランキングは「Sky」がトップに
「メール・SNS」ランキングでは、2年連続で「Sky」(72ポイント)で首位になった。以下「第一生命保険」(68ポイント)、「日本生命保険」(65ポイント)と続いた。
Skyは、InstagramやX(旧Twitter)、YouTube、TikTokなど学生になじみの深いメディアで積極的に情報を発信したことが結果につながった。第一生命保険もInstagramを活用しており「情報量が適切」「時期がタイムリー」「何度も届いた」に支持が集まった。
●「選考・面接」ランキングは「明治安田生命保険」が1位
「選考・面接」ランキングでは、「明治安田生命保険」が59ポイントで首位となった。2位「三菱商事」(58ポイント)、3位「日本生命保険」(56ポイント)と続いた。
明治安田生命保険は、「良いところを引き出してくれようとしていると感じた。リラックスして面接に臨めた」などのコメントが集まり、「高圧的ではなかった」「人物重視の選考」で評価された。
調査は3月23日〜6月30日に実施。全国の国公立107大学、私立24大学の大学4年生と大学院2年生817人を対象とした。企業の採用広報、選考活動を「公式Webサイト」「インターンシップ類」「パンフレット・入社案内」「メール・SNS」「セミナー・説明会」「先輩社員・懇談会」「選考・面接」の分野ごとに学生の評価を聞き、1位=5ポイント、2位=4ポイント 、3位=3ポイント、4位=2ポイント、5〜8位=1ポイントで加重集計。ポイントの多い順にランキングを作成した。