楽天モバイル(MNO)はiPhoneを取り扱っていないが、APNを設定すれば、iPhone 11シリーズやiPhone SE(第2世代)など、一部のモデルは通信できる。では、発売されたばかりの「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」ではどうか。手元にあるiPhone 12 Proで、実際に試してみた。

 まずは物理型のSIM。結論から言うと、楽天モバイルの説明通りに設定したところ、データ通信も通話も問題なく利用できた。この記事でも設定方法を解説していこう。

 楽天モバイルのSIMを入れただけではモバイル通信は利用できず、2つの設定をする必要がある。まず、SIMを入れたら「設定」の「モバイル通信」にアクセスし、「通信のオプション」で「音声通話とデータ」にて、VoLTEをオンにしよう。初期状態ではVoLTEがオフになっているので、必ず設定する必要がある。

 続いて、「モバイル通信」の「モバイルデータ通信ネットワーク」にて、APNを設定する。「モバイルデータ通信」の「APN」と、「インターネット共有」の「APN」のどちらにも「rakuten.jp」と設定しよう。これで設定は完了だ。

 なお、MVNOやY!mobileなどを利用する際に設定したプロファイルが残っている場合、こちらを削除する必要がある。プロファイルが入った状態だと、他社のモバイル通信は利用できないので注意しよう。

 設定が完了すると、ピクトエリアに「Rakuten LTE」と表示される。プランは5G向け「Rakuten UN-LIMIT V」に変更した直後だったが、モバイル通信で5Gの設定項目は現れず。現在のところ、楽天モバイルの5GはiPhoneでは利用できないようだ。

 続いて、楽天モバイルのeSIMでも試してみた。もともと使っていた物理SIMからeSIMに変更してアクティベーションを行った後、「モバイル通信」のモバイル通信プランで楽天モバイルの番号を選び、「音声通話とデータ」からVoLTEをオンにし、「モバイルデータ通信」でAPNの入力を行ったところ、問題なく利用できた。物理SIMからeSIMに、ほぼタイムラグがなく切り替えられるのもありがたい。

 iOS向けに提供されているコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を使った通話やメッセージの送受信も行えた。

 iPhoneについては動作保証対象外となるため、使用はユーザーの自己責任となるが、iPhone 11と同様に楽天SIMでも利用できることは朗報といえそうだ。