ゆうちょ銀行は1月13日9時から順次、Webを介した即時振替サービスの提供を再開する。これに合わせて、メルペイとLINE Payは同日同時刻から、ゆうちょ銀行の貯金口座から各社のスマホ決済サービスへの残高チャージサービスを再開する。

●ゆうちょ銀行の「即時振替サービス」について

 ゆうちょ銀行の「即時振替サービス」は、料金収納サービスなどで事前に同社の通常貯金口座を登録しておくことで、都度登録することなく資金を収納機関の貯金口座へ振り替えられるサービス。ここ2年ほどはスマートフォン決済事業者が残高チャージ方法の1つとして利用していた。

 しかし2020年9月、このサービスを悪用した貯金の不正出金が相次いで発覚。そのことを受けて、同社はスマホ(ネット)決済サービスにおけるサービス提供を一時的に見合わせることになった。

 事案の発生を受けて、同社ではセキュリティの強化策を講じ、全国銀行協会(全銀協)や日本資金決済業協会が定めたガイドラインへの対応も進め、準備が完了したことから1月13日9時からサービスを再開することになったという。

 同日同時刻からサービスを再開するのは、「メルペイ」と「LINE Pay」の2サービス。以下のサービスについては、準備ができ次第別途再開日時を公表するという。

・PayPay

・NTTドコモ(d払い/ドコモ口座)

・PayPal

・ゆめカード

・ウェルねと

・Kyash

・楽天Edy

・ビリングシステム

 ゆうちょ銀行では、不正取引の確認を手紙を送付しているが、宛先不明などで届かなかった場合は口座とサービスとのひも付けをいったん解除するという。ひも付けを解除された場合、即時振替サービスの再開後に再度ひも付け作業が必要となる。

●mijicaは“完全な”デビットカードに置き換えへ

 ゆうちょ銀行における不正出金は、同社が発行するデビット(即時決済)機能付きVisaプリペイドカード「mijica(ミジカ)」でも発生した。

 mijicaに関する問題も、先述の即時振替サービスを巡る問題と並行してセキュリティの点検とサービスのあり方が検討されてきたが、2022年春をめどにブランドデビットカード(※)に切り替えることになった。切り替えまでの間は、mijicaにおいてセキュリティ上問題のない機能は引き続き利用できる。

 ブランドデビットカードの発行が始まり次第、mijicaはサービスを終了する。

(※)クレジットカードの加盟店で利用できるデビットカード。日本ではVisa、Mastercard、JCBブランドのブランドデビットカードが発行されている