この春商戦、話題の「ahamo」や「povo」「LINEMO」の他、Y!mobileやUQ mobile、MVNO各社からも通信量20GB前後で低価格な新プランが登場した。

 そこで、欲しいのがシャープ製「AQUOS sense4」「AQUOS sense5G」や、Apple製「iPhone SE(第2世代)」といった、新プラン対応かつ低価格・高コスパのスマートフォンだ。

 これらの機種は、買い方によっては実質3万円前後で購入でき、防水、指紋認証、SuicaなどFeliCa決済にも対応するなど使い勝手も良い。新プラン用に新しいスマホが欲しいが、支払額は抑えたい人の強い味方となっている。

 ahamo以後の注目点とお得な買い方を含めて、改めてこれら3機種の魅力を見ていこう。

●大画面かつ長時間動作が魅力のAQUOS sense5G、AQUOS sense4

 AQUOS sense5GとAQUOS sense4は近年高コスパで人気を集めている、シャープ製ミドルクラスAndroidの最新機種だ。大画面、トリプルカメラ、大容量バッテリーと人気の機能を押さえており、さらに日本でおなじみの防水やおサイフケータイにも対応。従来のスマホやケータイからの機種変更にも勧めやすい。

 この2モデルは形状や実用上の性能はほとんど同じ“兄弟機種”と呼べる製品だ。大きい違いはAQUOS sense5Gが“5G対応”で、価格が若干高い点くらいだ。高速な5G(Sub-6)エリアは各社ともまだエリアが狭いのだが、対応プランを契約して対応エリア内なら高速な通信を利用できる。

●ahamoで使うなら、先にドコモで機種変更や新規契約をしよう

 この2機種をお得に購入したいなら、携帯電話会社での機種変更や、新規契約、MNP時のセット購入がおすすめだ。大手携帯電話会社の場合、AQUOS sense5Gはドコモ、au、ソフトバンクにておおむね3万9800円前後(税込み、以下同)で販売。AQUOS sense4はドコモが3万7224円(ドコモオンラインショップの場合)で販売している。新規やMNPと合わせて購入すると、さらに1万円や2万円の割引を受けられることがある。

 この他、楽天モバイルからは超広角カメラが非搭載だがeSIM対応を追加した「AQUOS sense4 lite」、Y!mobileからは超広角カメラと指紋認証センサーを非搭載にした「AQUOS sense4 basic」という派生モデルが販売されている。

 基本的には、これらキャリアが販売するモデルの方が安く、SIMロックフリーモデルはAQUOS sense5Gが5万円前後、AQUOS sense4が4万円前後とやや高めだ(MVNOによっては安く手に入る場合もある)。

 ドコモのahamoの利用を考えている場合、既存のドコモ利用者や、新規やMNP乗り換えどちらの場合でも、先にドコモオンラインショップや店頭でドコモの従来のプランのままでAQUOS sense5GとAQUOS sense4を購入やセット契約し、その後にahamoへ乗り換えるのがお得かつ楽だ。ドコモの「ケータイ補償サービス」も、ahamoへ移行後も引き続き利用できる。この方法はドコモも勧めており問題はない。

 もし先にahamoへ移行してしまうと、現時点でドコモが販売する多くのスマホへの機種変更を利用するには、一度ドコモショップ店頭でahamoからドコモのプランに変更した上で機種変更し、再度ahamoに変更する手間が必要だ。なお、ドコモはahamo乗り換え後のドコモオンラインショップでの機種変更は、6月以降に対応するとしている。

 これはauのpovoも同様で、auでも先に通常のプランで機種を購入した上で、povoに移行する方が楽かつお得にスマートフォンを購入できる。auはpovo移行後のauオンラインショップでの機種変更は2021年夏以降の対応を予定している。

●AQUOS sense5GとAQUOS sense4はバッテリー持ちが魅力

 AQUOS sense5GとAQUOS sense4の機能をざっと見ていこう。大画面5.8型フルHD+(1080×2280ピクセル)のIGZO液晶と、超広角や望遠を含む1200万画素トリプルカメラを搭載。スピーカーはモノラルだが聞き取りやすい音量。イヤフォン端子も搭載する。この他、防水(IPX5/1PX8)、防塵(じん)(IP6X)、MIL準拠の耐衝撃性能や、指紋認証センサー、おサイフケータイ、microSDに対応する。

 特に注目はバッテリーの持ちだ。バッテリーが4570mAhと大容量なのに加えて、スリープ時の省電力性能が非常に優れている。操作をほぼせずに利用する場合、バッテリーが1週間持つことも珍しくはない。スマホをあまり使わない家族に持たせるのにも便利だ。

 処理性能を左右するプロセッサは、AQUOS sense5GがSnapdragon 690、AQUOS sense4がSnapdragon 720Gを搭載。大きい違いは5G対応の有無で、Antutuベンチマークの差は少ない。総合性能やCPU処理性能はAQUOS sense5Gがやや上だが、GPU性能はAQUOS sense4がやや上だった。ゲームの動作は、「PUBG mobile」や「ウマ娘」など人気ゲームを標準設定で快適に楽しめる。だが、ゲームによっては用意されているハイエンドスマホ向けの高画質設定(フルHD/60fps以上など)で遊ぶのはやや難しい。

 トリプルカメラは広角に加えて、トレンドの超広角や望遠を搭載。シャープ製では待望の夜景モードも利用可能だ。広い風景を1枚に収めたい、遠い被写体を撮りたい、手元の料理に自分の影が入らないよう撮りたいと言った要望にも応えてくれる。

 SIMカードスロットは、携帯電話会社から販売されている製品はnanoSIMが1スロットだ。ただし、楽天モバイルのAQUOS sense4 liteのみ例外でeSIMに対応する。SIMロックフリー版は両モデルともデュアルSIM(nanoSIM×2スロット、うち1スロットはmicroSDと排他)だ。

 AQUOS sense5GとAQUOS seses4の魅力は、日常使いに十分な性能と大画面、大容量バッテリーだ。スマホ代は安くしたいが、ネット動画を大画面かつ高画質で長時間視聴したいというわがままな要望にも応えてくれる。スマホ初心者や、ゲーム用途はあまり使わないので、大画面かつ低価格で快適に使えるスマホが欲しい人にぴったりのモデルといえる。

●現行で最安、指紋認証センサー搭載のiPhone SE(第2世代)

 iPhone SE(第2世代)は、低価格でiPhoneを持ちたい人や、従来のiPhone 6〜8と同じ4.7型液晶と指紋認証センサーを搭載モデルが欲しい人に合ったモデルだ。発売は2020年の春だが、安価で処理性能が高く今も人気のモデルとなっている

●iPhone SEをお得に買ってahamoなど新プランで使う方法

 現在iPhone SEを販売しているのは、携帯電話会社だとドコモ、au、ソフトバンクに加えて、Y!mobileやUQ mobileだ。この他、いくつかのMVNO事業者からも販売されている。また、SIMロックフリー版はAppleストアや一部量販店でも購入できる。

 本体価格はApple Storeだと64GBモデルが4万9280円、128GBモデルが5万4780円、256GBモデルが6万6880円だ。携帯電話会社で機種変更する場合もおおむね近い価格で購入することになる。もしこれらの金額よりもお得に購入したいなら、新規契約やMNPでの携帯電話会社の乗り換えを検討しよう。本体価格から1万円や2万円程度の割引を期待できる。

 ahamoへMNPでの乗り換えを考えている場合は、他社からドコモの「ギガライト」へ乗り換えてiPhone SEを購入し、その後にahamoへプラン変更すればいい。auのpovoへの乗り換えも同様で、auへ乗り換えてiPhone SEを購入した後でpovoにプラン変更する。

 Y!mobileやUQ mobileへの乗り換えなら、新規やMNPでiPhone SEを購入するだけでいい。乗り換え後にプラン変更といった面倒な手続きは不要だ。

●高性能「A13 Bionic」でアプリが快適動作! 欠点はバッテリー持ち

 iPhone SEの全体的な機能を紹介していこう。4.7型(750×1334ピクセル)液晶と1200万画素カメラを搭載。今どきのスマホとしてはディスプレイがやや小さいが、スピーカーはステレオで音質や音量も良好だ。防水・防塵(IP68)、指紋認証センサー、Suicaなど非接触IC決済を使えるApple Payに対応。ワイヤレス充電も利用できる。

 イヤフォン端子は非搭載で、AirPodsなどBluetoothワイヤレスイヤフォンの利用を想定している。有線イヤフォンの利用には別売りの「Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」が必要だ。

 注目は処理性能で、「A13 Bionic」というiPhone 11と同クラスのチップを搭載。Antutuベンチマークのスコアもハイエンド並み。ゲームアプリの設定を高画質設定に変更してもおおむね快適に動作する。

 欠点はバッテリーの持ちだ。バッテリー容量は非公開だだが、動画再生時間のスペックを見ても最新のiPhone 12が17時間に対し、iPhone SEは13時間と3分の2程度しかない。実際の使用感でも、アプリやカメラをヘビーに使うと1日10時間程度の持ち歩きでバッテリー切れ寸前になる場合がある。スマホを積極的に使う人だと、モバイルバッテリーの持ち歩きはほぼ必須だ。

 カメラ画質はiPhone 12やiPhone 11と比べるとレンズの種類や夜景撮影などの性能は劣るが、それでもHDRが効果的な明暗差の大きいシーンや、暗い場所の撮影には十分な性能を持つ。iPhone 8よりワンランク上といっていい。よほどカメラ画質にこだわる人でなければ満足できるだろう。

 SIMスロットはnanoSIMに加えて、eSIMにも対応。スマホやeSIMの利用に慣れている人はeSIMの契約を試してみてもいいだろう。

 iPhone SEは低価格でiPhoneが欲しい人だけでなく、低価格で高い処理性能のスマホが欲しい人にもお勧めしやすいモデルだ。また、外出時のマスク装着が当面は続く中、一時的に顔認証の最新iPhoneではなく、マスク装着時に指紋認証で楽に使えるiPhoneを選びたい人にも注目のモデルとなっている。バッテリー持ちが今どきのスマホとしてはやや短い点さえ納得できれば、非常にコスパの高いスマホといえる。