2021年3月、大手携帯電話会社が提供を開始した、20GBで3000円を切る新料金プラン。すでに申し込んだという人も多いだろう。気になっているが評判を聞いてからと考えようという人や、このようなプランへの対抗策として、MVNO各社から登場した新料金プランと比べようという人もいるはずだ。

 この記事では、月間の高速通信容量が20GBまでの料金プランから、使い方に応じたオススメを紹介していく。携帯電話の料金プランを見直す参考にして頂ければ幸いだ。

●おことわり

 記事中の価格は全て税込みです。また、この記事で取り上げるMVNOサービスの料金プランは全て音声通話対応となります。

【訂正】初出時、日本通信の「合理的みんなのプラン」の価格が誤っていました。お詫びして訂正いたします

●とにかく安く! 1000円以下で利用できる小容量プラン

 新型コロナウイルス感染症が流行して以来、職種によってはテレワーク(在宅勤務)が原則となったという人もいる。感染者数の状況を鑑みて、自宅で過ごす時間が増えた人も少なくないだろう。

 自宅に固定インターネット回線がある場合、外出する機会が減ると携帯電話(モバイルデータ通信)の通信容量を余らせがちである。「データ容量の少ないプランにしようかな……」と検討する際に、まずチェックしてほしいのが月額基本料金が1000円を切るプランだ。

 音声通話も可能な1000円を切るプランといえば、従来は月間の高速データ通信容量を「ゼロ(なし)」に設定していたり、あったとしても極端に容量が少なかったりした。しかし、最近では2〜3GB程度の高速容量を備えるプランが増えた。

 例えば、IIJmioの「ギガプラン」であれば、月額858円で音声通話に加え2GBの月間データ容量が利用できる。IIJmioは家電量販店の店頭カウンターで申し込めるので、料金の見直しの際に店頭スタッフに相談しやすいこともメリットだ。

 「もっと安いプランがいい!」という場合は、nuroモバイルの「バリュープラス(VS)」も見逃せない。こちらはデータ容量が3GBのプランなら、月額792円とさらに安い。

 「自分だけではなく、家族みんなで料金の見直しをしたい」という場合は、大手携帯電話会社の格安(サブ)ブランドの新料金プランもオススメだ。

 Y!mobile(ワイモバイル)は、2台目以降の契約から家族割引を適用できる。1回線目こそ割引はないが、2回線目以降であれば月間3GBの「シンプルS」を月額990円で利用できる。

 UQ mobileでは、「UQ でんき」または「au でんき」を契約していると、同居する家族全員(※1)の料金が割り引かれる「でんきセット割」を適用できる。月間3GB利用できる「くりこしプランS」なら、割引適用で月額990円となる。

 サブブランドは、キャリアショップ店頭でのサポートを受けやすいというメリットがある。「家族で」「家庭用小売電力の契約で」といった条件は付くものの、手頃な価格とサポートを利用率したい場合は、検討の余地があるだろう。

(※1)UQでんき/auでんきの契約者と同一姓かつ同一住所に居住している家族。ただし、KDDIと沖縄セルラー電話が指定する証明書を別途提出すれば別姓の家族、あるいは別住所の家族でも適用可能

●外でも使う! 5GB〜10GB程度で2000円以下のプラン

 以前と比べて、最安プランの魅力は確実に高まっている。ただ、それでも使い方によっては容量的に心もとない。例えばスマホで「LINE」やWeb検索しか使わないという人でも、気を付けないとあっという間に2GB〜3GBを消費してしまう。

 家の外でもスマホを使う頻度がそこそこ多い場合は、5GB〜10GBの月間容量を持つ2000円以下のプランがオススメだ。

 このくくりの中で最も手頃なのが、先ほども登場したnuroモバイルのバリュープラスのVMプランだ。他社が5GB以上のデータ容量のプランを1000円台で提供する中、なんとバリュープラス(VM)は990円と、わずか10円だが1000円を切る。

 5GB超のプランでは、IIJmioのギガプランが8GBで月額1518円、OCN モバイル ONEが10GBで月額1780円となる。これだけ容量があれば、外出先で動画を見なければ、結構余裕をもって使えるはずだ。

 同じ価格帯でデータ容量以外、つまり通話の部分まで含めると日本通信の「合理的みんなのプラン」も注目したい。月額料金は1390円で、月間容量は6GB。少し容量は少なめにも思えるが、70分の国内無料通話分が含まれている(※2)。

 外出時のデータ通信量だけではなく、通話もそこそこ使う場合は、名前の通り「合理的」な選択肢といえる。

(※2)無料通話分の対象外となる通話先もあります。詳しくはWebサイトから確認してください

●とにかく大容量! 20GB以上のプラン

 最後に、大手携帯電話会社が注力している「20GBプラン」と、容量的に近い設定となっているMVNOの料金プランの中でオススメを紹介する。

 NTTドコモの「ahamo(アハモ)」、KDDIと沖縄セルラー電話の「povo(ポヴォ)」、ソフトバンクの「LINEMO(ラインモ)」は、いずれもオンライン(Web)専用プランとして2021年3月から提供を開始した新料金プラン。20GBのデータ容量で3000円を切る、従来プランと比較すると大幅に値下げされたことで注目を集めたことは記憶に新しいだろう。

 まずこの3社だけで比較をすると、ahamoだけ「5分以内の国内通話定額」が標準で付帯する(※1)。povoとLINEMOもオプションで5分以内の国内通話定額を付帯できるが、そうすると基本的にahamoより割高になってしまう。ahamoがいいか、povoやLINEMOがいいかは、“音声通話の利用頻度”で選ぶといいだろう。

 話題性も含めると、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」も魅力的だ。月間の通信量を「3GB超20GB以下」に抑えれば、3キャリアのオンライン専用20GBプランよりも手頃な月額2178円で利用できる。

 楽天モバイルのエリアはサービス開始当初と比較するとだいぶ広がってきている。加えて、4月にはiPhoneへの正式対応も果たしているため、料金の見直しとして乗りかえる先に選ぶ際の現実味もかなり高くなっているといえるだろう。

 オンライン専用プランやRakuten UN-LIMIT VIに対抗するため、一部のMVNOではより魅力的な大容量プランが登場している。

 オプテージの「mineo」の新プラン「マイピタ」はその例だ。マイピタの20GBプランは月額2178円とRakuten UN-LIMIT VIと同価格となっている。mineoはドコモ、au、ソフトバンクの3社から回線を選べるため、楽天モバイルが圏外になってしまう場所が生活圏にあるなら、それに代わる選択肢として検討する価値は高い。

 「更に安く20GBプランを!」というなら、IIJmioのギガプランの20GBは月額2068円とさらに100円ほど安い。

●最安から大容量まで――今までよりも安く選びやすい新料金プラン

 今回紹介した料金プラン群は、いずれも従来よりも手頃であるという点が大きなメリットだ。一部、利用条件面で気を付けなければいけないケースもあるが、基本的には携帯電話会社を乗り換えずともプランを変えるだけで「より大容量」かつ「より安価」になる可能性が高い。

 今回紹介したのは、多数登場し新プランのごく一部だ。「大容量だけど安い」だけではなく、低価格のプランにおいて「現実的に使えるデータ容量で安い」が充実したことは一番注目すべきポイントである。

 目安としては、3GB以下は1000円以下、5GB〜10GBなら2000円以下、そして20GBなら3000円以下となる。繰り返しだが、プランを変えるだけで従来よりも有利な条件で安く使える可能性は高いので、古いプランを契約している人は、今すぐに携帯電話料金を見直すべきだ。

 このご時世、まだまだ気軽に外出とは行かないが、大型家電量販店のように複数の事業者を扱う店舗なら、新料金プランへの相談が行えるカウンターを設置していることも多い。本記事を参考にしつつそうした窓口で最終的に決めてもいいだろう。