この秋冬のiPhone買い替えだが、最新だが高額な「iPhone 13」シリーズを選ぶか、安価な旧モデルを購入するか迷っている人は多いだろう。

 だがこの秋冬シーズン、一部店頭で販売されている条件付き「iPhone SE」の一括1円や、「iPhone 12 mini」の大幅値下げなどの特価販売を見る機会が増えている。実際に、これらのモデルがお得なのか興味を持っている人も多いのではないだろうか。

 そこでこの記事では、買い替えの目的別にどのiPhoneを買うべきかに加え、iPhone 13シリーズをお得に買う方法、この秋冬お買い得なモデルをお得に方法を紹介していく。この秋冬シーズン、お得に高性能なiPhoneを手に入れたい人は要チェックだ。料金は全て税込み。

●最新・旧iPhoneの性能と特徴をチェック

 これからiPhoneを買い替える人は、以下に大別されるだろう。この記事では最初に現在買えるiPhoneの全体像を示したうえで、おすすめの機種と購入方法を紹介していく。

・最新iPhone 13シリーズを、できるだけ安く買いたい

・そこそこ安く快適なiPhoneや、指紋認証が欲しい

 現在、各キャリアやApple Store、量販店で新品が販売されているのは、iPhone 13シリーズとiPhone 12シリーズ、iPhone SE(第2世代)、iPhone 11といったモデルだ。

 現行のiPhone 13、12、11シリーズは画面が大きいモデルが多く、ロック解除は顔認証、カメラを2つ以上搭載し、夜景に強いナイトモードを搭載している。さらに、13 Proと12 Proモデルは望遠カメラやLiDAR搭載などカメラ機能がより優れるが、特に13 Proは重量が重たいという欠点もある。

 安価に販売されているiPhone SE(第2世代)は、「iPhone 8」「iPhone 7」「iPhone 6s」などとほぼ同じ形状で、マスク装着時も指紋認証でロック解除が楽だ。だが、今時のスマホとしては画面が小さく、動画視聴やアプリをヘビーに使う人にとってはバッテリー持ちがやや劣るという難点もある。

 iPhone SE(第2世代)のアウトカメラは1つのみでナイトモードも非対応だが、iPhone 8や「iPhone X」あたりとほぼ同等の写りだ。夜景もナイトモード搭載モデルには劣るが、そこそこ明るく写る。

 なお、どのモデルを選んでもSuicaなどのFeliCa系サービス、防水性能、ステレオスピーカーを搭載。イヤフォン端子は非搭載だが、それ以外は求められる機能をほぼ搭載している。

 CPUなどの処理性能の面で見ると、現行の13からSEまでどのモデルもハイエンドと呼べる処理性能を持つ。3Dグラフィックのゲームアプリの動作もほぼ不満を感じない。処理性能だけに限れば、低価格で販売されているiPhone SE(第2世代)のコスパは全スマートフォンの中でも圧倒的だといえる。

 旧モデルとも比較した画面サイズと重量、価格情報も見ておこう。価格は販売するキャリアや店頭によって異なるため、基準としてApple Storeの128GBモデルの価格を掲載。また、後述する11月5日時点の特価情報も参考として掲載している。

 軽量コンパクトで高性能なら、iPhone 13 miniが一番魅力的だ。iPhone 12 miniの弱点だったバッテリー持ちが若干改善し、バランスの取れたモデルとなっている。ただ、現在はiPhone 12 miniやiPhone SE(第2世代)が特価販売で安い状況なのでコスパの面ではやや劣る。

 大画面の6.1型モデルではiPhone 13やiPhone 12が軽さを含め使い勝手がいい。なお、価格面では現状13と12の価格差は非常に小さい。しかし機能面では13のコスパが良く、カラバリは12が多いという悩ましい状況だ。

 この他、望遠カメラも必要ならiPhone 12 Proは要チェックだ。iPhone 13 Proが重たいので、軽い望遠搭載モデルが欲しいならこれしかない。少々コスパが悪くても在庫がなくなる前に確保する必要がある。

 これらを踏まえて、目的別にiPhoneのお得な買い方を見ていこう。

●購入金額を抑えるには下取りをうまく活用しよう

 とにかく最新のiPhone 13シリーズが欲しい、という人にとってのネックは、最安のiPhone 13 miniでも8万6800円、iPhone 13だと9万8800円と予算10万円あたりからのスタートになる点だ(いずれもApple直販の場合)。

 対策としては、使用中のiPhoneの買い取りや下取り、キャリアが提供する端末購入補助プログラムの利用がオススメだ。

 この他、Apple StoreでiPhone 13シリーズを買えば、修理や補償サービスの提供はAppleとApple Storeのみになるが若干安く買える。キャリアで購入する場合は、MNP(モバイル番号ポータビリティ)の乗り換えが問題ないなら、MNPの割引を受けて購入する手段もある。ここでは下取りを中心に紹介しよう。

 iPhoneの買い取り・下取りは、スマホの中古取り扱い店の他、Apple Storeの専用ギフトカードでの下取りや、各キャリアの下取りがある。

 iPhone 12シリーズのような比較的新しいモデルかつ美品なら、中古スマホ取扱店で高額での買い取りを期待できるので利用しよう。うまくいけば、実質5万円かそれ以下でiPhone 13シリーズへ買い替え可能だ。また、Apple Storeの下取りも、支払いはApple Storeのギフト券となるが比較的高額だ。

 iPhone 11シリーズやiPhone XSやXR、iPhone X、iPhone 8あたりも6万〜1万円ほどの買い取りを期待できる。ただ、微細なキズなどがあるようなら中古スマホ取り扱い店の他、Apple Storeやキャリアの下取り価格を調べよう。後者の方が微細なキズなどによる査定の減額が少ない傾向がある。

 特にドコモは、11月時点で他社iPhoneの下取り価格がやや高い。MNPでの乗り換え割引も実施している店舗なら、iPhone 13シリーズ購入の負担をかなり下げることが可能だ。

 また、iPhoneをキャリアから48回払いで購入し、利用期間が24カ月に近い人は、キャリアが提供する“iPhoneを回収すると以後の割賦払いを免除するサービス”を利用できないか確認しよう。買い取り価格より後の割賦の免除金額が大きいなら、こちらのサービスを使うのも手だ。

●安く快適に使うなら特価販売のiPhone SE(第2世代)やiPhone 12 miniに注目

 安く快適に使えるiPhoneを買う場合、11月時点だと新品なら特価のiPhone SE(第2世代)やiPhone 12 miniの他、ドコモの「ahamo」で安く買えるiPhone 11も有力な選択肢だ。

 マスク生活でロック解除が楽なモデルとなると、指紋認証センサーのiPhone SE(第2世代)が最有力だが、iPhone 12 miniも片手の親指操作でパスコードを入力しやすいので選択肢に入れていいだろう。

 現在、店頭で特価販売されている一括1円などのiPhone SE(第2世代)や、大幅値引きのiPhone 12 miniは、回線契約なしの端末価格に2万円や3万5000円といった値引きを付けることで実現している。この、回線契約なしの端末価格の値引きには制限がない。その代わり、転売防止のためか、1人1台までと規制をかける店舗が多い。

 この値引きした端末を購入する際にMNPなどによる契約が伴うと、大半の店舗では電気通信事業法に基づく規制の上限となる最大2万2000円の割引がプラスされる。これにより、iPhone SE(第2世代)の64GBモデルなどを一括1円で売れるというわけだ。

 この中で比較的購入しやすいのはiPhone SE(第2世代)だ。多くの量販店やキャリアショップが値引きを行っており、128GBモデルの在庫もあることが多い。一方、iPhone 12 miniは現在auが64GBモデルを中心に値引きを行っており、ソフトバンクが若干追従しているという状況だ。さらに、128GBモデルは対象外の店舗も多い。もし対象だったとしても、すぐに在庫がなくなってしまう。

 ドコモでも11月からiPhone 12 miniの値引き販売を実施する店舗を見かけることが増えてきた。元の販売価格がauやソフトバンクよりやや高いこともあり、本体価格は64GBと128GBとも4万円台で、MNP契約時に2万円台という設定の店舗が多い。とはいえ、ドコモで機種変更やドコモへのMNPを考えている人には非常に魅力的だ。

 もしiPhone 12 miniに興味があり、できれば128GBモデルが欲しい場合は、特価案内を見かけたら128GBモデルも値引き対象かを聞き、在庫があれば即決してMNP契約や端末単体の購入、機種変更などをした方がいいだろう。本体カラーは在庫次第であまり選べないと考えた方がいい。

 端末単体の購入というとなじみがない人も多いと思われるので、少し補足しておこう。もしドコモ利用者が量販店やauショップでauのiPhone 12 mini 128GBの特価販売を見かけた場合、実際に端末単体だけ購入したいと言えば、電気通信事業法や総務省のガイドラインに基づき、契約なしに端末だけを購入できる。

 10月からはSIMロックが原則禁止されているので、購入後はiPhone 12 miniで動作するドコモのSIMを挿入するだけで使い始められるというわけだ。もちろん、ドコモからauにMNPで乗り換えれば、さらに2万2000円の割引が付くことが多く、合計3万円台後半とよりお得に購入できるだろう。

●ahamoやUQ mobileでもiPhoneを安価に購入できる

 ドコモ利用者でahamoに興味がある人は、ahamoへの乗り換えと同時に安価に販売されているiPhone 11を購入するのも手だ。128GBモデルなら5万4890円とApple Storeより安い価格で購入できる。ただ、キャリアメールや留守番電話サービスを使えなくなるなど、ahamo特有の制限もあるので注意しよう。

 この他の選択肢としてUQ mobileはau認定の中古品として「iPhone XR」を通常の中古相場よりお得な価格で販売している。中古品なので正規の保証やサポートは受けられないが、処理性能は「iPhone XS」と同世代のA10搭載と十分速い。iPhone 6sや7あたりからの買い替えで、短期的に使う大画面モデルが欲しい人にとっては悪くない選択肢だ。

 iPhone 13シリーズが指紋認証センサー非搭載だったことに落胆した人もいるだろう。今高性能なiPhone 13シリーズに買い替えるか、生活環境が改善を期待できる2022年に向けて、つなぎで安価なiPhone SE(第2世代)やiPhone 12 miniなどを買うべきか悩みどころだ。ただ、せっかく買うならお得な方法で購入したところ。この記事が少しでも役に立てば幸いだ。