最近のスマートフォンは、かなり高性能・高機能な機種が増えています。動画を高画質で再生してもカクカクすることはなくなりましたし、タップしてから「うんしょ」とワンテンポ空いてから操作を受け付ける、というようなこともありません。

 中には、「スマホで仕事しているよ」という人までいます。筆者のスマホネイティブな知り合いの中には、「スマホのフリック入力で論文の大半を書いた」という猛者もいます。

 とはいえ、仕事でPCに触れるようになると、(多少アンバランスではありますが)あの物理フルキーボードをスマホでも使いたいと思うことでしょう。ここでは、スマホとキーボードを接続する方法、接続できるキーボードの種類などについて解説していきます。

●スマホで使えるキーボードとは?

 まずは、スマホで使えるキーボードを用意したいところですが、どのようなキーボードならスマホと接続して使えるでしょうか。

 Amazonで「スマホ用キーボード」を検索すると、驚くほどたくさんのアイテムがヒットします。折りたたんでコンパクトになるもの、ノートPCのキーボードのような打鍵感のスリムタイプのもの、中にはいにしえのPCを思わせるメンブレンやメカニカルタイプの厚みのあるキーボードもリストアップされます。

 このように、一口に「スマホで使えるキーボード」といっても、さまざまな形のものがあるのです。

●スマホとの接続はどうするの?

 キーボードなどの外部入力装置を使うには、端末と接続しなければなりません。スマホでは、

・1.無線(ワイヤレス)

・2.有線(ワイヤード)

 で、入力装置とつなぐことができます。

1.無線(ワイヤレス)

 キーボードをスマホとワイヤレス接続するには、Bluetooth接続または無線2.4GHz接続の2つの方法があります。後者の方法では、アダプターをスマホに取り付ける必要があるため、あまりスマートな方法とはいえないかもしれません。

 Bluetooth接続であれば、ほとんどどのスマホでも、オプション機器なしで使えるので、選ぶならBluetooth接続できるタイプのものにしておいたほうが無難でしょう。

2.有線(ワイヤード)

 キーボードとスマホをケーブルで接続する方法です。キーボードに取り外せないケーブルが付いているタイプの場合、USB Type-A接続のものが多いため、スマホのUSB端子に応じた変換アダプターが必要になってきます。

 ケーブルを取り外せるキーボードなら、USB Type-C to Micro USBやMicro USB to Micro USBなどのような、スマホ側とキーボード側の端子と接続してデータ通信のできる可能なケーブルを追加して利用できるようになります。

 注意したいのは、どのスマホでも有線接続ができるかというと、そうではないということです。普段は充電するのに使っているスマホ端子がUSB OTG(On-The-Go)、つまりスマホをPCのような親機とし、その他のUSB接続機器を使える規格に対応していないといけないからです。

 対応しているかどうかが分からない場合、「USB OTG Checker」または「USB OTG チェッカーの互換性」などのアプリを使うと、素早く確認できるでしょう。前者では、チェックできる項目が多いのですが、英語表記というハードルがあります。後者は、アプリを開いただけでチェックできますし、日本語表記なので、より素早く確認したいという人にオススメです。

 有線と無線、どちらを選んだ方がいいのでしょうか? Bluetooth接続タイプのものは、接続の設定がうまく行かないなどのハードルがあるかもしれませんが、いったん接続に成功すれば、キーボードを出して電源を入れればすぐに使い始められますし、片付けも楽。見た目もスッキリしているというメリットがあります。

 さらに、複数のデバイス(スマホやPC)とペアリング設定をしておけば、スイッチ1つ、またはショートカットキーで切り替えられるものもあります。1つのキーボードで複数端末を操作したい人には便利でしょう。

 有線接続では、ケーブルを接続するだけで初期設定がほとんどいらない、さまざまな端末を持っていてもケーブルを接続するだけでOK、確実に入力できる(入力信号をスマホに送信する)というメリットがある反面、見た目がごちゃごちゃしてしまいますし、片付ける際にケーブルをまとめなければいけないなどの手間がかかってしまいます。

 自分の使い方、また性格に合ったものを選ぶとよいでしょう。

●キーボードとスマホを接続する

 では、実際に手持ちのスマホと物理キーボードを接続してみましょう。ここでは、2021年2月に発売された「AQUOS Ssense5G(Android OS 11)」と、2015年3月発売の「Microsoft Universal Mobile Keyboard」を例に紹介していきます。

 まず、「設定」→「接続済みのデバイス」→「新しいデバイスとペア設定する」へと進みます。

 キーボード側でペアリング操作をして、スマホから検索できる状態にしておきます。Microsoft Universal Mobile Keyboardの場合、Windows、Android、iPad/iPhoneの切り替えスイッチがデバイス切り替えも兼ねているので、ここではAndroidの位置にスイッチをスライドさせてから、電源ボタンの長押しでペアリングモードに入ります。

 キーボードがペアリング待機状態になると、スマホから検索できるようになり、「使用可能なデバイス」リストに表示されます。ここで、「Universal Mobile Keyboard」をタップします。すると、「Universal Mobile Keyboardをペアに設定しますか?」というダイアログボックス内に、Bluetoothペア設定コードが表示されます。接続したいキーボードで素早くコードを入力してからEnterキーを押します。

 これで接続の設定が終わり、外部キーボード(ここではMicrosoft Universal Mobile Keyboard)から入力できるようになりました。

 なお、接続する外付けキーボードがUS配列であれば、特に設定する必要はありませんが、JIS配列(国内メーカーのPCに付いてくるようなキーボード。簡単に確認するには、Enterキーの形が横長ならUS配列、左辺上部に出っ張りのある縦長であればJIS配列です)キーボードだと、キートップに印字されている通りの文字を入力できない場合があります。

 そのようなときには、「キーボードレイアウトの設定」→「キーボードレイアウト」のリストから「日本語 109A 配列」と表示されているものをオンにしておきましょう。

●かな入力したい人はどうすればいい?

 PCでキーボード入力をする際、ほとんどの人は、キートップに印字されているアルファベットを拾うローマ字入力(「RO」と入力して「ろ」と表示させる)をしているかと思います。

 それでも少数ながら、かな入力派も存在します。かな入力とは、キートップに印字されている“かな文字”を拾って入力する方法です。ローマ字入力より、タイプするキーの数が少ないため、短時間で多くの文字を入力できる、頭に浮かんだ文字をキーボードから拾うので思考が妨げられないというメリットがあります。

 とはいえ、外部キーボードを接続したスマホでは、ローマ字入力がデフォルト。せっかくフルキーボードを前にして「よーし、じゃんじゃか文章を作っていくよー!」と意気込んでも、そのままでは慣れないローマ字で入力しなければならないでしょう。

 ここで諦めてはいけません。Androidスマホに接続した外部キーボードでかな入力をする方法があるのです。ここからは、Galaxy Z Fold3 5Gを使って説明していきます。

 まず、外付けキーボードの電源をオフにする、またはスマホのBluetoothをオフにするなどして、キーボードとの接続を解除しておきます。その上で、Google Playで「Wnn Keyboard Lab」を検索してインストールしましょう。

 インストール後、「開く」をタップすると設定画面が表示されます。「キーボードの有効化」から「有効にする」をタップすると、スマホの設定の中の「キーボードリストと初期設定」画面にジャンプします。ここで、「Wnn Keyboard Lab」をオンにしましょう。

 「注意」のダイアログボックスが表示されたら「OK」をタップ。続けて、再起動を促すダイアログボックスが表示されるので、「OK」をタップしてから、スマホを再起動させましょう。

 次に「設定」→「一般管理」→「キーボードリストと初期設定」→「標準キーボード」と進みます。「入力方法の選択」ダイアログボックスがポップアップ表示されるので、「Wnn Keyboard Lab」を選択します。

 「キーボードリストと初期設定」画面に戻るので、キーボード接続後、リストから「Wnn Keyboard Lab」の文字の部分をタップして、「Wnn Keyboard Lab設定」→「キー操作」へと進みます。

 下へとスクロールさせていくと、「ハードウェアキーボード」の項目の中に「ローマ字入力/かな入力」と表示されます。その下にはグレーアウトした文字で「ローマ字入力」と表示されているでしょう。タップすると、「ローマ字入力/かな入力」の切り替えダイアログボックスが表示されます。「かな入力」をタップして「キー操作」画面に戻りましょう。

 ここまで終わったら、設定の「一般管理」まで戻ります。そして、「ハードウェアキーボード」→「Wnn Keyboard Lab」→「言語とレイアウト」から「日本語 Wnn Keyboard Lab」をタップしましょう。この操作を行うと、「ハードウェアキーボード」の画面に戻ります。「Wnn Keyboard Lab」に「日本語」と表示されていることを確認しましょう。

 これで、外付けキーボードを使ってかな入力ができるようになりました。

 AQUOS Ssense5Gでは、プリインストールされている日本語入力システム「S-Shoin」があります。S-Shoinの設定から、Galaxy Z Fold3 5Gと同じ手順でかな入力設定できます。シャープ製スマホを持っているのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。

 なお、iOSやiPadOSでは、純正キーボード(Magic KeyboardやSmart Keyboard Folio)以外では、かな入力できないこともありませんが、「へ」や「ほ」「ー(長音記号)」など一部キーが、キートップに印字されている文字通りに入力できないという問題がありますので、説明を割愛します。

 もしかしたら、普段、PCで使っているキーボードをスマホでも使えるかもしれませんので、ぜひ試してみてください。