NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが6月3日にソニーの最新フラグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」を発売した。

 Xperia 1シリーズは、カメラ、ディスプレイ、オーディオなどでソニーの技術を結集させたモデル。Xperia 1 IVは、その第4世代目のモデルとなる。ここではXperia 1 IVの見どころを写真とともに見ていきたい。なお、撮影したものは試作機のため、一部仕様が異なる場合がある。

 Xperia 1 IVの外観は先代の「Xperia 1 III」から大きく変わっておらず、パッと見だと違いが分からないほど。サイズは約71(幅)×165(高さ)×8.2(奥行き)で変更ないが、重量は1 IIIの約188gからわずかに軽い約187gとなっている。

 外観の大きな違いが、ディスプレイ面と背面の両方で2.5Dガラスを採用していたXperia 1 IIIに対し、Xperia 1 IVではフルフラットなガラスに変更したこと。ガラスの変更に伴ってか、Xperia 1 IIIの背面はわずかに溝があったが、Xperia 1 IVではこれがなくなり、フレームとガラスがよりシームレスにつながっている。背面のガラスが、磨りガラスのようなマットな質感となっているのもXperia 1 IIIと同様だ。

 Xperia 1 IVで大きく進化したのがカメラだ。広角、超広角、可変式の望遠レンズはXperia 1 IIIと同じだが、1 IVでは望遠カメラの焦点距離が1 IIIの70mm/105mmから85/125mmになり、この85〜125mmは光学ズームに対応している。これにより、遠くの被写体をさまざまな構図で画質劣化なく撮影できるようになった。さらに、これまでは広角レンズにしか対応していなかった、120fpsの高速読み出しセンサーを、超広角レンズと望遠レンズにも搭載。これにより、瞳AFやオブジェクトトラッキング、最高20コマ/秒のAF/AE連写が3つのレンズ全てで利用できるようになった。

 動画撮影機能も強化した。瞳AFやオブジェクトトラッキングに加え、3つのレンズ全てで4K 120fpsのスロモーション動画を撮影できる。また、「Xperia PRO-I」に搭載された動画撮影用のアプリ「Video Pro」が利用可能になり、アプリ上のT(テレ)とW(ワイド)のバーを長押しすることで、16mmから375mmまでの焦点距離をシームレスに変更できるようになった。カメラが切り替わる際に、レンズごとのホワイトバランスの差分が最小限になるよう個体調整しているとのこと。

 このVideo Proアプリから、YouTubeなどへ直接ライブ配信することも可能になった。Xperia 1 III同様、別売りのVlog MonitorとBluetooth対応シューティンググリップも使用できる。

 Video Proアプリと操作性は異なるが、「Photo Pro」アプリ上でも、倍率のバーを上下にスワイプすることで、BASICモードの動画撮影時にシームレスなズームが可能だ。こちらは焦点距離ではなく、×0.7〜×15.6の倍率で表示される。なお、静止画の撮影はシームレスズームには対応しておらず、従来通り、超広角、広角、望遠のレンズを切り替えて撮影する。16mmから85mmまではデジタルズームでカバーするが、「ソニーの中では許容範囲」(同社)といえるレベルで画質劣化を抑えているとのこと。また、画質劣化の少ないAI超解像ズームを使うこともできる。

 インカメラはXperia 1 IIIの800万画素から1200万画素に向上。センサーサイズも1/4型から1/2.9型へと大きくなっているが、ベゼル幅はXperia 1 IIIから変わっていない。また4K HDR撮影も可能になった。

 右側面にはボリュームキー、電源キー、シャッターキーを搭載。電源キーには指紋センサーを搭載している。シャッターキーはXperia 1 IIIと同様にエンボス加工が施されており、押しやすさを確保している。

 なお、Xperia 1 IIIではGoogle アシスタントを呼び出せる専用キーを搭載していたが、Xperia 1 IVでは省かれている。これは「Android 12から、Google アシスタントは電源キーの長押しに割り当てることがデフォルトになっているため」(ソニー)。

 SIMスロットは下部に搭載しており、爪を引っかけるだけで取り外せる。片側にnanoSIM、もう片側にmicroSDを装着する仕様となっている。eSIMにも対応しており、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMで運用することも可能だ。キャリアが販売するXperia 1 IIIはシングルSIMだったが、Xperia 1 IVはデュアルSIMに対応したので、1台でサブ回線も運用できる。