Googleは7月28日、ワイヤレスイヤフォン「Google Pixel Buds Pro」を発売した。Pixel Budsの以上意モデルという位置付けで、Google Storeにおける税込み販売価格は2万3800円だ。

 この記事では、Pixel Buds Proの特徴を写真を交えて簡単に紹介する。

●よりシンプルになったパッケージ

 過去に紹介した「Pixel Buds A-Series」と比べると、Pixel Buds Proのパッケージは細長い。Pixelスマホと同じように上箱と下箱に分かれるようになっており、上箱を開けると充電ケースが姿を見せる。

 中仕切りを外すと、クイックスタートガイドと紙製の“小筒”が入っている。従来のPixel Budsには充電用のUSB Type-Cケーブルが付属していたが、このモデルには付属しない。充電には手持ちのUSB Type-Cケーブル(あるいはUSB Type-C接続の充電アダプター)を用意しよう。

 紙製の小筒には、SサイズとLサイズのイヤピースが入っている。Mサイズのイヤピースはイヤフォンにあらかじめ取り付けられているので、必要に応じて付け替えるようにしよう。Pixel Budsアプリを使ってセットアップする場合は、どのイヤピースがピッタリか確かめられるようになっているので、活用したい。

 Pixel 6aと同様に、Pixel Buds Proのパッケージもプラスチック類が一切使われていない。サステナビリティーへの配慮はきめ細かい。

●Androidスマホならセットアップが簡単!

 Pixel Buds ProはBluetooth 5.0に準拠しており、Bluetooth 4.0以降のBluetoothに対応するスマートフォン/タブレット/PCで利用できる。ただし、イヤフォンに備わる機能を全て利用するにはAndroid 6.0以降を搭載するスマホ/タブレットだ。

 Bluetoothオーディオの対応コーデックは「SBC(Sub Band Codec)」と「AAC(Advanced Audio Coding)」の2つとなる。AACに対応しているのでiPhone/iPadでも比較的高い音質で音楽を楽しめるが、古いAndroid端末(特にAndroid 8.0以前のOSを搭載するもの)ではAACに対応していないことがある。古いAndroidスマホで音楽を高音質再生したい場合は、その機種がAACに対応しているかどうか事前に確認したい。

 セットアップは、大きく分けると「Android 6.0以降のスマホ/タブレット」とそれ以外で方法が若干異なる。端的にいうと前者の方が簡単にセットアップを進められる。

 なお、Pixel Buds Proは最大8〜9台のデバイスとのマルチペアリング(ひも付け)に対応している。

Android 6.0以降のスマホ/タブレットでのセットアップ

 通常のセットアップは以下の手順で行える。なお、この手順は「Googleアプリ」や「Google Play開発者サービス」が最新版で、位置情報の提供が“オン”になっていることを前提としている。

1. スマホ/タブレットのBluetoohをオンにする

2. Pixel Buds Proの充電ケースを開けてスマホ/タブレットに近づける

3. 通知が出たらタップする

4. 画面の指示に従う

 セットアップが完了すると「Pixel Budsアプリ」のインストールを勧められる。Pixel Budsの細かい設定やファームウェアの更新を行う場合はアプリが必要なので、素直にインストールしておくことをお勧めする。

他の端末でのセットアップ(iPhone、iPad、PCなど)

 Android 6.0以降を搭載するスマホ/タブレット以外では、以下の手順でセットアップを行える。Android端末でも、先述の方法でセットアップできない場合はこの手順を試してみてほしい。

1. 端末のBluetoothをオンにして、他のデバイスを検出できる状態にする

2. Pixel Buds Proの充電ケースを開けて、背面の「ペア設定ボタン」ボタンを2〜3秒押す(正面のLEDライトが白色に点滅していることを確認する)

3. 端末側の画面のBluetoothデバイス一覧にある「(○○の)Pixel Buds Pro」をタップ(クリック)する

 なお、Androidスマホ/タブレットがない場合は細かい設定やファームウェアの更新が行えない。Pixel Buds Proはマルチペアリングに対応しているので、利便性の面では「Androidスマホ/タブレットとプラスαのデバイス」で使うのがベターだと思われる。

●Pixel Budsアプリがあると初期設定が分かりやすい

 先述の通り、Pixel Buds Proの全機能を利用するには、Android 6.0以降のスマホ/タブレットにPixel Budsアプリをインストールする必要がある。

 Pixel Buds Proのセットアップ時にアプリをインストールした場合、アプリの初回起動時に「Google Pixel Buds Pro へようこそ」という画面が表示される。この画面の「始める」をタップすると、ウィザード形式で初期設定を進められる。

 なお、ウィザード形式で行える各種設定は、個別に後から変更することもできる。

●複数デバイスとの同時接続も可能(条件あり)

 先述の通り、Pixel Buds Proはマルチペアリングに対応している。通常、マルチペアリングに対応するBluetoothイヤフォンでも実際の接続は“1対1”となることも多いのだが、Pixel Buds ProではAndroid 8.0以降を搭載するスマホ/タブレットに限り2台同時に接続できる「マルチポイント接続」が可能だ。

 マルチポイント接続をする場合は、端末側で事前に設定をしておく必要がある。端末設定の「接続済みのデバイス」にあるPixel Buds Proの設定を開いて、マルチポイントを「オン」にすればOKだ。設定項目が見つからない場合は、Pixel Budsアプリ内にも同様の項目がある。

 マルチポイント接続中の音声再生は「早い者勝ち」で、先に再生を始めたデバイスが優先される。他方のデバイスに電話などの着信があった場合は、自動的にメディアの再生が停止され、接続先が切り替わって着信を行える。着信を伴わないメディア音声の再生ソース(端末)の切り替えは、「音声を再生中のデバイスで再生を停止→他方のデバイスで再生を開始」というシンプルな手順で行える。

 なお、これとは別に「音声の切り替え」という機能もあるが、これはGoogleアカウントでひも付いた複数の端末とイヤフォンの間で状況に応じて音声ソースを自動的に切り替えるというものである。できることはマルチポイント接続とおおむね同じだが、機序が異なるようである。

●付けごこちは良好

 ここまで、肝心のイヤフォンの付け心地について何も触れてこなかったので、感想を簡単に述べようと思う。

 人によって耳の形は千差万別だが、イヤフォン形状の工夫と3つのサイズの柔らかいイヤーチップ、そして自動最適化機能の搭載によっておおむねどのような形でも快適に使えるようになっているという。

 筆者の耳には合うイヤフォンはそれほど多くない(と思っている)のだが、Pixel Buds Proのそれはデフォルトでもしっかりと装着できた。ただ、繰り返しだが耳の形は千差万別なので、家電量販店の「イヤフォン試用(試着)コーナー」にPixel Buds Proがあるなら、一度装着させてもらった方が良い。これは、イヤフォン全般にいえることではあるのだが……。

 Pixel Buds Proは、ユーザーの耳に最適化されたアクティブノイズキャンセリング機能「Silent Seal(サイレントシール)」を搭載している。これは非常に効果てきめんで、思った以上に良い感じで周辺の騒音をカットしてくれる。「カットされすぎて不安」という場合は、透過(外音取り込み)モードにすれば、必要な環境音はきっちり取り込んでくれる。

 今回は、十分なレビューを行う時間を確保できなかったこともあり、詳しい感想は機会を改めて紹介する予定だ。楽しみにしていてほしい。