過去の連載でも触れた通り、筆者のメイン携帯電話回線はNTTドコモの「5Gギガホ プレミア」を契約しています。このプランのメリットは、何よりも月間の通信容量に制限がないことです(※1)。他社とは異なりテザリングも使い放題である上、スマホ、タブレット、ケータイ、モバイルルーターなど、どんな端末でも利用できることも強みです。

(※1)「(5G)データプラス」子回線における通信、および海外ローミング中に「パケットパック海外オプション」を使って通信した分は月間30GBの容量制限があります

 税込みの月額料金は7315円ですが、インターネット回線とのセット割(ドコモ光 セット割または5G home セット割)や、家族全体の回線数に応じて適用される「みんなドコモ割」など、各種割引を適用すれば月額5115円で利用できます。料金の支払いを「dカード」にすれば、さらに187円の割引を受けられます。月間の通信量が3GB以下の場合、自動的に1650円の割引も適用されます。

 割引を最大限適用した5Gギガホ プレミアは、オンライン専用プランに容量オプションを組み合わせた「ahamo大盛り」(ahamo+大盛りオプション)の月額4950円と大きな価格差がありません。「月額の料金差が165円程度で済むなら、ムリしてahamo大盛りに移らないほうがいいかな」と思うかもしれません。

 しかし、使い方によってはahamo大盛りの方がメリットがあります。今回の「5分で知るモバイル通信活用術」は、ahamo大盛りのメリットとデメリットを改めてチェックした上で、筆者のメイン回線の料金プランをどうするのか検討してみたいと思います。

●ahamo大盛りのメリットは?

 ahamo大盛りは、料金プランとしての「ahamo(アハモ)」(月額2970円)に、80GBの「大盛りオプション」(月額1980円)をプラスしたセット料金です。

 過去の連載やITmedia Mobileの記事でも言及されていますが、ahamoはドコモの「ギガプラン」に適用できる割引の多くを適用できません。その代わり、元々の料金を抑えているので、単身者(家族にドコモユーザーがいない人)やドコモのインターネットサービスを利用していない人は安く使えるメリットがあります。

 そしてあまり目立たないのですが、大盛りオプションには必要になったら月の途中でも申し込めるというメリットがあります。普段はオプションなしで運用して、20GBでは足りないという状況になったらオプションを申し込むという運用ができるのです。

 例えば、大盛りオプションを1年のうち1回申し込むとすると、1年間の基本料金とオプション料金の合計金額は3万7620円(平均月額3135円)、6回申し込んでも合計金額4万7520円(平均月額3960円)となり、5Gギガホ プレミアで料金が最も安くなるパターンと比べてもメリットがあります。

 逆に、毎月大盛りオプションを付けると合計金額は5万9400円(月額4950円)となり、割安感が薄れてしまいます。

 「後から契約できるとしても、月末までに自分で解除しないとオプションが継続するんでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、この大盛りオプションは“当月のみ”申し込む選択肢もしっかりと用意されています。当月のみを選んでおけば、解除忘れによる無駄遣いを避けられます。

 普段はプランの月間20GBでやりくりをして、帰省や旅行などで通信量が増える月だけ大盛りオプションに申し込みすることも簡単ですし、思ったらたくさん通信してしまった場合に後から申し込めることも気楽で良いことだと思います。

 ただし、大盛りオプションには月途中での申し込みでも料金の日割りはありません。また、大盛りオプションの容量は海外でのデータ通信に適用できません。海外利用時に容量が足りなくなった場合は、従来の「1GB追加オプション」(1GB当たり550円)を利用する必要があります。1GB追加オプションは、4回(4GB分)購入すると大盛りオプションより“割高”となります。

●ahamo大盛りのデメリットは?

 では、ahamo大盛りに“死角”はないのでしょうか。よくよく検討してみると弱点もあります。

 まず、月間100GBを超える通信をした場合に、大盛りオプションを重畳契約できないことです。月内に100GBを超えてしまった場合は、月内の通信速度を回復するための選択肢は1GB追加オプションを買う以外にありません。もっとも、容量超過時でも通信速度は上下最大1Mbps(理論値)なので、高画質での動画視聴以外は快適にこなせると思います。

 ただ、ここまでヘビーに使う場合は、契約条件によっては5Gギガホ プレミアを素直に契約した方が安上がりになる可能性があります。使い方によってはKDDIと沖縄セルラー電話の「povo2.0」を月額0円で契約して、330円で購入できる「24時間データ使い放題トッピング」を申し込んだ方が安上がりな可能性もあります。

 仮にpovo2.0で24時間データ使い放題トッピングを6日間連続で申し込んだとすると、その料金はahamoの大盛りオプションと同じ1980円となります。トッピングを都度購入する必要があるという面倒さはありますが、特定の数日のみ極端にデータ通信が多くなるような使い方であれば、povo 2.0は検討に値すると思います。

 もう1つ、ahamoには(5G)データプラスの親回線になれないという弱点もあります。

 「何それ?」と思う人もいるかもしれないので解説すると、(5G)データプラスは、親回線となるギガプラン(※2)の月間データ通信容量を共有できるデータプランで、月額1100円で利用できます。月間制限がない5Gギガホ プレミアを親回線とした場合は、月間30GBまで高速データ通信を利用できます。

 音声通話には対応しないものの、電話をしないサブのスマホ、タブレットや他のモバイル通信デバイスを併用する場合、最小限の追加出費で使えることが大きなメリットです。

(※2)5Gギガホ、5Gギガホ プレミア、5Gギガライト、ギガホ プレミア、ギガホ、ギガライト

 一方で、ahamoはオンライン専用にしただけでなく、従来のドコモの料金プランに含まれていたサービス類をカットすることで手頃な料金を実現しています。そのカットされた要素の1つが、(5G)データプラスへの対応なのです。

 サブスマホなどで回線が必要な場合、メイン回線がahamoだとむしろ割高になることもあるので注意したい所です。

 子どもがいる契約者の場合、「ドコモ子育て応援プログラム」の対象外になることも忘れてはいけません。

 このプログラムに入ると、子どもの誕生月に毎年3000ポイントのdポイントが付与されるなど、子育て世代にはうれしい特典が付与されます。ahamoを契約する場合はこれも“捨てざるを得ない”ので、注意してください。

 もっとも、ahamoのメインターゲットは「単身の20〜30代」なので、家族向けの特典は不要と考えたのかもしれません。

●で、筆者はどうするのか?

 ahamo大盛りは、元々割安なahamoに、「80GBで1980円」という大盛りオプションを付け足したものです。「ahamoにしたいけど、容量がちょっと足りない」とか、既にahamoを契約中だけどデータ容量を少しガマンしている…という方にとっては非常に魅力的なオプションといえます。

 5Gギガホ プレミアを契約しながらも、普段からスマホ単体で大量の通信を利用しているわけではない筆者にとっては、ahamoに大盛りオプションが加わったことと、ahamoでApple Watchの「ワンナンバーサービス」を利用できるようになったことで、ahamoに切り替えても良さそうと考えています。実際にどうするかは、もうちょっと検討が必要そうですが……。