ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルでiPhoneを分割払いで契約する際は、iPhoneを途中で返却する代わりに、分割金の支払いが途中で免除される契約方法があります。キャリア側でも、この契約方法を利用すればiPhone購入の負担を下げられるとうたっていますが、中には「端末を返却したくない」「分割払いの審査が通るか気になる」と考える方も一定数いるでしょう。

 そこで、この記事ではそういった方々を対象に「端末返却を伴わない買い方」「できるだけiPhone本体を安く買う方法」(負担を下げる方法)について解説しています。

 MNPで他社に乗り換えることで、スマートフォンの本体価格が大幅に安くなることがありますが、「他社に乗り換えたくない、乗り換えられない」という方も多いでしょう。そこで、機種変更でもできるだけ安くiPhoneを契約する方法についても取り上げています。

 そして簡単ではありますが、記事の最後には「各キャリア認定のリユース品」などの中古品についてもご紹介しています。「新品でなくても良い」という方は、こちらも参考にしてみてください。記事内の表記は全て税込みです。

※2022年8月25日時点で得られた情報をもとにiPhone価格、下取り価格を解説しています。

●本体だけの購入ならApple Storeか楽天モバイルが安い

 (乗り換えなしで)iPhoneを買う場合、どこで買うのが一番安いのでしょうか?

 各通信キャリアのオンラインショップ、携帯ショップ、家電量販店、Apple Storeが比較対象となりますが、iPhone本体だけの購入であれば、Apple Storeで購入するのが一番安いです。例えば、iPhone 13 の128GBの本体価格を見てみると、Apple Storeが11万7800円(税込み、以下同)、ドコモオンラインショップが13万8380円、auオンラインストアが13万7295円、ソフトバンクオンラインショップが13万8240円、楽天モバイルが11万7800円という価格設定になっています。

 また、本体購入だけでなく、ドコモ、au、ソフトバンク、各キャリアの通信契約とセットにしてiPhoneを購入した場合は、Apple Storeの価格から8800円割引されます。契約手続き自体はキャリアと同じなので事務手数料は別途3300円かかりますが、それでもキャリアのオンラインストアよりも安く機種変更ができます。

 一方、楽天モバイルでは対象端末とセットで「Rakuten UN-LIMIT VII」にを初めて申し込むと、最大2万4000円相当のポイントが還元される「iPhoneトク得乗り換え」が適用され、アップルよりも安くなる場合がある。特にこだわりがなければ、Apple Storeもしくは楽天モバイルでの本体購入が第一候補となるでしょう。

 さらに、今使っているiPhoneの状態が良ければ高値で下取りができるかもしれません。例えば、2019年の秋に発売されたiPhone 11、容量が128GBの場合、最大3万2200円で下取りがされます(2022年8月25日時点)。

 ただし、下取りするよりも買い取り専門店で買い取りをしてもらい、現金に換えた方が得になる可能性があります。Googleにて「iPhone 11 買い取り」で検索をかけてみたところ、1ページ目に出てきた買い取り業者のiPhone 11 128GBの買い取り価格は、おおむね3万4000円〜4万2000円という結果に(2022年8月25日時点)。2022年7月よりiPhoneの販売価格が高騰していますが、同時に買い取り価格も高騰しているので、使っていないiPhoneが家で眠っている方はチャンスです。

●Y!mobile、UQ mobileのiPhone 12も狙い目

 Y!mobile、UQ mobileユーザーの方であれば、iPhone 12、iPhone 12 miniにオンラインで機種変更する手もあります。機種変更でも割引が受けられるからです。ちなみにソフトバンクも「web割」という割引があり、不定期ですが機種によっては機種変更でも通常の価格から割引されます。ここでは、Y!mobile、UQ mobileのブランドで扱われているiPhoneのオンライン販売価格を見てみましょう。記載情報は2022年8月25日時点のものです (表記は機種変更価格)。

Y!mobile

※Y!mobile オンラインストア ヤフー店ではなくY!mobileオンラインストアの価格

iPhone 12 (64GB):10万4400円

※もともとの機種変更価格11万1600円から7200円割引されたもの。

iPhone 12 (128GB):11万2320円

※もともとの機種変更価格11万9520円から7200円割引されたもの。

iPhone 12 (256GB):12万8160円

※もともとの機種変更価格13万5360円から7200円割引されたもの。

※Y!mobileオンラインストアでは割引の他に事務手数料3300円が無料。

UQ mobile

iPhone 12mini (64GB):8万9355円

※もともとの機種変更価格9万4855円から5500円割引されたもの。

iPhone 12 (64GB):10万6355円

※もともとの機種変更価格11万1855円から5500円割引されたもの。

iPhone 12 (128GB):11万2920円

※もともとの機種変更価格11万8420円から5500円割引されたもの。

 なお、Y!mobileのiPhone SE(第3世代)の場合、機種変更でも7200円の割引を受けることができます。割引後の本体価格は64GBで6万6240円、128GBで7万4160円、256GBで9万2160円となります。

●街の携帯ショップ、機種変更での割引額は?

 ドコモショップなどのキャリアショップ、量販店、併売店(複数のキャリアやサブブランドを扱っている携帯ショップ)などの実店舗でも、iPhone本体だけの購入は可能ですが、割引は期待できません。割引が大きくなるのはやはり乗り換え(MNP)のみというのが一般的です。オンラインで機種変更するのと違い、各キャリアが定めている価格とは別に「店頭支払金」が必要になるケースもあります。

 さらに、auとUQ mobileではオンラインストアでの機種変更でも事務手数料3300円がかかりますが、ドコモ、ソフトバンク、Y!mobileの場合、オンラインストアで機種変更すれば事務手数料3300円は無料です(楽天モバイルはオンライン、店舗共に事務手数料は無料)。このように、一般的には街の携帯ショップよりも、オンラインで機種変更した方が安くなります。

 ただし、店舗によっては、機種変更でもiPhoneに対して電気通信事業法で定められた最大値引き額である22000円までの割引もされるケースもごくたまにあるようです。例えば、各種計画の達成のため、あるいは旧型iPhoneの在庫処分をしなければならない、といったような店舗独自の事情がある場合が該当します。そろそろ新型iPhoneが発表される頃ですが、旧型iPhoneの値下げや割引を期待したいところです。Apple Storeで本体だけ購入するよりも高くはなりますが、「店舗スタッフと料金プランなど相談しながら契約したい」という方であれば、店舗での割引交渉も有効かもしれません。

●各キャリアのリユース品(認定中古品)とは?

 「別に新品でなくてもいい」という方であれば、各キャリアのリユース品(認定中古品)を購入する手もあります。ドコモ認定リユース品のdocomo Certified、au認定リユース品のau Certified iPhone X(認定中古品)、ソフトバンクの認定中古品のSoftBank Certified(認定中古品)認定整備済み iPhoneです。これらは一度、第三者によって利用されたiPhoneであり、本体には細かな傷があるものもあります。しかし、バッテリー容量は80%以上、基本性能も各キャリアで検査済みのiPhoneであり、受取りから30日間は(条件によっては)、交換・返品も可能です。

 ドコモ、auは新規・乗り換え・機種変更を伴わないと購入できませんが、ソフトバンクは本体のみの購入もでき、iPhone 8(64GB)であれば、2万1840円と破格の条件でiPhoneが手に入ります(2022年8月25日時点)。時期によっては、ほとんど在庫がないときもあるでしょう。しかし、ご興味のある方はたまにでも在庫状況を確認してみる価値はあると思います。

 以上、この記事では他社から乗り換えを除いた「端末返却を伴わない形」「本体だけを購入した場合」「各キャリア認定中古品の場合」に絞って、iPhoneをできるだけ安く購入、機種変更する方法について解説してきました。街の携帯ショップなどの実店舗でiPhoneを購入するのも良いですが、価格にこだわる方は、一度Apple Storeや各キャリアのオンラインストア、あるいは認定中古品を検討してみてはいかがでしょうか?

●著者プロフィール

吉田裕紀

 長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やY!mobileショップにて11年間携帯電話の販売に従事。

 現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。

・スマホの料金プランに関する情報を随時更新→D-POPS スマホブログ