iPhone 8 Plus以来の復活となるiPhone 14 Plusが加わった一方で、miniがラインアップに加わらなかったiPhone 14シリーズ。円安など昨今の情勢により、最も安いiPhone 14 128GBでも11万9800円からと例年よりも高価になっている。

 こうした高額な端末を利用者が買いやすいよう、各キャリアは「端末購入補助プログラム」を用意している。これらの大まかな内容は一定期間、毎月分割で支払い、次の買い替え時に端末を返却することで、残金が免除されるというもの。詳細は過去記事で紹介しているのでこの記事では割愛したい。

・NTTドコモ:いつでもカエドキプログラム

・au:スマホトクするプログラム

・ソフトバンク:新トクするサポート

・楽天モバイル:iPhone アップグレードプログラム

 端末購入補助プログラムが登場した背景には、2019年10月に施行された電気通信事業法で、回線契約と端末のセット販売時の利益提供には上限2万2000円(税込み、以下同)と定められ、キャリアが端末価格を大幅に値引きできなくなった経緯がある。

 端末購入補助プログラムの登場で、ユーザーが端末を買い替える際の負担は下がったが、それでも各社の端末購入補助プログラムの条件が複雑で、ぱっと見で分かりやすいとは言いがたい。しかも各社の指定する条件を満たさなければ加入できない。

 確かに端末購入補助プログラムは高額な端末でも毎月の負担が少ない、新端末への買い換えが要らない――といったメリットがある一方で、対象端末を一括ではなく分割払いで購入する必要があるため、いわゆる「審査」に通らなければならない。審査を通過する、落ちる具体的な条件は開示されておらず、筆者も店頭で「やってみなければ分からない」と告げられることが多々ある。

 そこで、もし端末購入補助プログラムを利用できない場合、どうすればiPhone 14シリーズのような高額な端末をお得に購入できるのかを考えてみた。

●キャリアの下取り

 まず1つ思い浮かんだのが、各キャリアが提供している下取りプログラム。こちらは指定の条件を満たせば、下取り額をポイントで還元してもらえるという内容だ。

 NTTドコモでは利用者所有のiPhone・iPad、ドコモ スマートフォンやタブレット、ドコモ ケータイなどを下取りに出せば、携帯電話機などの購入代金から最大で9万6600円を割り引く。

 ちなみに、他社の下取り上限額はauが最大6万4350円、ソフトバンクが5万8800円となっている。楽天モバイルではiPhone 12 Pro Max 512GBなら最大7万3390円、HTC U12+ 128GBなら2万2500円を上限額としている。

●じゃんぱらやイオシスの買い取り

 もう1つは「じゃんぱら」「イオシス」などで、端末を買い取ってもらい、その買取額を新端末の購入に充てる方法だ。

 例えば、iPhone 13を両者で買い取ってもらう場合の上限額は次の通り(2022年9月14日14時時点)。

じゃんぱら

iPhone 12 64GB キャリア版(SIMロック解除済み)

・中古品の買取上限金額:5万4000円(5万6000円)

・未使用品の買取上限金額:5万9000円(6万円)

iPhone 12 128GB キャリア版(SIMロック解除済み)

・中古品の買取上限金額:6万2000円(6万4000円)

・未使用品の買取上限金額:7万1000円(7万2000円)

iPhone 12 256GB キャリア版

・中古品の買取上限金額:6万4000円(6万6000円)

・未使用品の買取上限金額:7万6000円(7万9000円)

iPhone 12 64GB 国内版SIMロックフリー

・中古品の買取上限金額:5万7000円

・未使用品の買取上限金額:6万1000円

iPhone 12 128GB 国内版SIMロックフリー

・中古品の買取上限金額:6万5000円

・未使用品の買取上限金額:7万3000円

iPhone 12 256GB 国内版SIMロックフリー

・中古品の買取上限金額:6万7000円

・未使用品の買取上限金額:8万円

イオシス

iPhone 12 64GB キャリア版とSIMロックフリー版

・中古品の買取金額:4万3000円〜5万3000円

・未使用品の買取金額:6万円

iPhone 12 128GB キャリア版とSIMロックフリー版

・中古品の買取金額:4万9000円〜6万1000円

・未使用品の買取金額:7万円

iPhone 12 256GB キャリア版とSIMロックフリー版

・中古品の買取金額:5万3000円〜6万5000円

・未使用品の買取金額:7万9000円

●なぜiPhoneは高く売れる?

 一般にiPhoneはAndroid端末(一部を除く)製品よりもリセールバリュー(手放す際の価値)が高いため、数年前のモデルでも同じ時期に発売されたAndroidと比べて高く買い取ってもらえることが多い。

 実際、同時期に発売されたiPhone 12 Pro Max(6.7型)と、Xperia 1 II(6.5型)のじゃんぱらにおける買い取り価格は次のようになっている。

iPhone 12 Pro Max

・中古品の買取上限金額:9万7000円

・未使用品の買取上限金額:10万5000円

Xperia 1 II

・中古品の買取上限金額:5万8000円

・未使用品の買取上限金額:6万5000円

 古いiPhoneを下取りに出して新しいiPhoneへの乗り換える方が、負担額を抑えやすいといえるだろう。

●買い取りに出す際の注意点

 端末購入補助プログラムを利用せずに新端末をお得に買うには、上述した下取りや買い取りといったサービスを利用するのが手だが、注意点も多い。

 下取りに関しては、そもそも所有端末が下取りの対象端末かどうか、所有端末の状態が良好かどうか、正規店で購入したものかどうかなど、事前にチェックしなければならない項目が多い。それに指定の条件を満たさないと、下取りプログラムを利用できない。

 買い取りに関しては、端末の状態やSIMロックの有無などによって、買取額が異なることが分かった。

 端末本体内のデータが残っていたり、おサイフケータイのデータが残っていたりする場合などは買い取ってもらえない。おサイフケータイのデータを消去する方法は、以前、記事で紹介しているので下記を参照いただきたい。

 iPhoneユーザーの場合は「探す」機能に含まれるアクティベーションロックに気をつけよう。アクティベーションロックはかんたんにいうと、他人にデバイスを使われないようにするためにするためのものだ。

 アクティベーションロックがかかっていると、iPhoneが特定の所有者のアカウントに紐づけられたままになってしまい、そのiPhoneを購入した人は使えない。なので、売却する前に「探す」をオフにして、アクティベーションロックがかからないようにしよう。