Apple製品の価格上昇が止まらない。ドル高による円安の継続により、iPhoneの他にAirPodsやApple Watchなどの周辺機器の価格帯もおおむね上昇した。これから先も、iPhoneやApple製品を使い続けたい人には頭の痛い問題だろう。

 そこでこの記事では、iPhoneなどのApple製品を少しでもお得に購入する方法や、お買い得なモデルについて改めて紹介していく。

●「iPhone 14 Pro」はApple Storeが安い、値下げの13や一括のSEも狙い目

 iPhoneでとにかく安いのは、店頭でキャリアが特価販売する「iPhone SE(第3世代)」だ。週末や月末の店頭では本体価格6〜7万円台の64GBモデルを、独自値引きにより機種変更でも2〜5万円あたりにまで割り引き、さらにMNP契約では一括1円で販売する店舗も多く見かける。128GBモデルも同様に割り引く店舗が増えている印象だ。スマホデビューや、「iPhone 8」や「iPhone 7」あたりからの買い換えを考えている人には魅力的だろう。

 ただ、スマホを使いこなしている人は「iPhone 14」や「iPhone 13」シリーズなど、より大型かつストレージ128GB以上のモデルが欲しいところだろう。ここでは、各社のオンライン販売価格をもとに、iPhone 14やiPhone 13シリーズをお得に買う方法を見ていこう。

 下記は、iPhone 14シリーズと併売されるiPhone 13シリーズに関するオンラインショップの販売価格一覧だ。ここに店頭の独自割引や、契約にひも付く割引が加わることになる。

 iPhone 14 Proシリーズを安く買うなら、Apple StoreのSIMロックフリー版の通販に注目だ。販売価格がキャリア4社と比べて安く、キャリアの各種割引後の金額よりお得に買えることが多い。割引後の価格で対抗できるのは楽天モバイルぐらいだ。前年度の冬春シーズンの例からするとiPhone 14の店頭値引きもあり得るが、それは店頭の13シリーズがある程度売れた後になるとみられる。Apple Storeでのお得な購入方法については後ほど紹介する。

 高性能モデルをとにかく安く購入したいなら、先代のiPhone 13と「iPhone 13 mini」に注目だ。徐々にだが、週末や月末に店頭での特価販売が増えてきている。店舗によっては10万円を超える本体価格を5〜6万円台まで値引きし、25カ月目までに回収することで実質負担額1円といった販売も見られた。

 前機種が安くなるのは例年と同様だが、iPhone 13シリーズはストレージ容量が最低128GBからと実用的かつ、機能や性能もiPhone 14とほとんど変わらない。このため、例年の64GBモデルのみの特価販売と比べてかなり魅力的だ。iPhoneの機種変更を考えている人は、週末や月末などに店頭をチェックしてみるといいだろう。

●Apple Storeならオンラインで手軽にiPhoneを購入できる

 ここからは、Apple StoreでのiPhoneの購入方法や、お得に買う方法に紹介していこう。

 基本的な買い方は、Apple Storeのオンライン通販を使ったSIMロックフリー版の注文だ。人気のiPhone 14 Proシリーズは納期がやや遅れるが、好みのカラーや容量のモデルを気軽に予約購入できる。

 オンライン購入では配送の他、Apple Storeでの当日や翌日の店頭受け取りが可能な在庫も購入できる。だが11月上旬現在(記事執筆時点)、iPhone 14 Proシリーズは早朝から夜まで何度か入荷する(入荷しない日もある)が、入荷とともになくなる状態なのであまり現実的ではない。

 Apple StoreでSIMロックフリー版iPhoneを購入する場合、分割払いや本体に関するサポート、有料の補償サービスはAppleが提供するものを利用することになる。データ移行も、基本的には自分自身で行わなければならない。また、料金プランの変更や今まで使っていたスマホの各種オプションの解除なども自身でキャリアの店頭やオンラインサポートにて手続きする必要がある。

 Appleの各種サービスは充実している上に、iPhone間のデータ移行は比較的簡単なので、スマホの利用に慣れている人はそこまで不安になる必要はないだろう。ahamoやpovo、LINEMOなどのオンライン専用プランや、格安SIM(MVNO)の利用を考えるレベルの人なら問題にはならないはずだ。ただ、毎回キャリアショップの店頭でないとサポートを受けられない人に勧めるのは避けた方がいいだろう。

 話はそれるが、Amazonや大手量販店の店頭でもSIMロックフリー版のiPhoneを販売している。iPhone 14 Proシリーズは品薄で注文自体が難しいのだが、これらのショップで購入する場合は各店舗のポイントや、支払い方法の工夫で各種ポイント還元などを受けられる。在庫が潤沢なiPhone 14やiPhone 14 Maxなら、Apple Storeよりもこちらで購入するのもアリだろう。

 話を戻して、Apple StoreでiPhoneをより安く買う方法は2つある。

●Apple Gift Cardをお得にためる

 1つ目は、Apple Storeの支払いに利用できる「Apple Gift Card」を、セールなどでお得に買いだめする方法だ。コンビニや薬局などでも販売されているアプリ課金でおなじみのカードだが、2021年11月のリニューアル以後はApple Storeの製品購入と、アプリやAppleの各種サービスの支払いに利用できる。

 このApple Gift Cardだが、販売店がたまに期間限定の還元セールを実施することがある。例えば10%還元セールのときに買いだめすれば、Apple StoreのiPhoneを実質10%お得に購入できる。10万円の製品で10%分、実質1万円お得になるのはかなり大きい。

 いくつか制限はあるが、楽天市場の「Apple Gift Card認定店」も楽天市場のSPUや一部セールの還元対象になる。初回の決済の認証や金額に制限があるものの、楽天のサービス利用が多い人は確認すると良いだろう。

 注意点として、Apple Gift Cardの保管方法はよく考えておこう。Apple Storeの通販やアプリ課金などの決済に利用する場合は、カードのアクティベーションコードをAppleアカウントに登録してためればいい。だが、Apple Store店頭での支払いに使う場合は、アクティベーションコードを登録していない状態のまま提示する必要がある。これは次に述べる、Apple Storeでキャリア版iPhoneを購入する方法も該当する。物理的なカードやコードのままためる場合は厳重かつ、いつでも使えるように管理しよう。

●Apple Store店頭で、大手3キャリア契約限定の8800円割引を受ける

 もう1つが、ドコモ、au、ソフトバンクを契約中か新規契約を行う人向けの、契約とひも付いた「通信キャリアを選べるモデル(以後キャリア版)」の予約店頭販売だ。この購入方法を選ぶと、Apple StoreのiPhoneの本体価格からさらに8800円安くなる。主要都市のApple Store店頭に近い人なら検討してもいいだろう。

 なお、Apple Storeではキャリアを選べるとしているが、これは契約がひも付く購入という意味合いだ。iPhone本体は最初からSIMロックフリーの状態となる。

 この方法の注意点は、現在iPhone 14 Proシリーズの予約を取るのが非常に難しいということだ。申し込みページでは各店舗に早朝から夜まで何度か予約分が入荷する(入荷しない日もある)のだが、数分程度で予約が埋まってしまう。電話番号登録やキャリア契約が必要なぶんSIMロックフリー版の店頭入荷の購入競争よりはやや難易度が低いのだが、Twitterなどを使った情報収集と販売傾向の分析が必要となっている。

 この購入方法の場合、Apple Storeでキャリアの機種変更や新規契約手続きを行うことになり、別途でキャリアに支払う手数料が2200〜3300円程度かかる。だが、Apple Storeにて購入時に対応する料金プランやSIMへの変更の他、各キャリアが提供する分割払いや補償サービス、オプションの契約や解約手続きもまとめて行える。引き続きドコモ、au、ソフトバンクを使い続ける場合は、むしろ手続きの手間が省けて楽だ。

 支払いはApple Store店頭で行う。ここで、還元キャンペーン中に購入したApple Gift Cardを支払いに利用するとよりお得になるのだが、店頭で利用する場合はアクティベーションコードをAppleアカウントに登録していない状態で持参する必要がある。Appleアカウントに登録すると使えないので注意しよう。

 プラン変更などの手続きを完了した後、本体を開封して契約キャリアの開通テストを実施すれば購入完了だ。

●Apple WatchやAirPodsはセールやポイント還元、コストコを使う

 Apple WatchやAirPodsといった周辺機器は販売する店舗が限られているものの、Amazonなどのネットショップや大手量販店、その他ポイント還元サイトなどを通じてセールや大幅還元、アウトレットセールを実施することがある。

 これらが大々的に告知されることは少ないが、Amazonタイムセールなどは比較的確認しやすいので積極的に確認するといいだろう。

 Apple Store以外なら、店舗独自のポイントやキャッシュレス決済やクレジットカード決済のポイントも上乗せ可能だ。例えばd払いなら「おトクなd曜日」でコジマネットの他、ドコモ利用者限定でAmazonにて最大4.5%還元を受けられる。

 オンラインショップでの購入時は、「楽天リーベイツ」「LINEショッピング」「d払いポイントGETモール」など、ポイント活動でおなじみのポイント還元サイトも活用しよう。また、まれにこれらポイント還元サイトでApple Store利用時の還元率が大幅アップすることもある。最新機器は還元の対象外の場合も多いが、こちらもチェックしておこう。

●コストコは年会費がかかるが、AirPods とApple Watchの割引あり

 会員制店舗のコストコでもApple WatchやAirPodsをかなりお得に購入できる。コストコは食料品の安さが注目されがちだが、実はApple製品の一部やGoogle製品、Anker製品などをお得な価格で購入できる。コストコ会員ならオンラインショップでも価格を確認できるので、自身や家族などがコストコ会員なら要チェックだ。

 例えば、Apple Storeで3万9800円のAirPods Pro(第2世代)や、5万9800円からのApple Watch Series 8の場合、コストコで確認したところ1製品につきコストコの年会費(4840円/年)に近い金額が割り引かれていた(11月上旬時点)。年会費を除けば大半の量販店よりかなりお買い得といえる。

 ベストなのは、コストコに本人や家族が加入している場合だ。オンラインか店頭で販売製品をチェックして購入しよう。Apple製品目当てにこれから加入すべきかだが、オンラインでも近所のコストコでも、デジタル機器や食料品、雑貨を年に数回でも購入するならありだろう。ただ、コストコは基本的に家族向けの品ぞろえで1人暮らしだと活用が難しい部分がある。事前に活用法や、お得な商品を下調べしてから入会することをお勧めする。