近年、価格が2〜3万円台に抑えられたエントリーモデルのスマートフォンも登場してきていますが、iPhone 14シリーズやAndroidのハイエンドモデルスマートフォン価格は20万円を超えるものも販売されています。このようにスマートフォンの価格が高くなっていることもあり、スマートフォンの買い替えサイクルは長期化の傾向にあります。

 買い替えが簡単にできなくなった今、長期利用におけるスマートフォンの故障リスクに備えて補償サービスに関心を持っている方も多いのではないでしょうか? この記事では、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで扱われているスマートフォン向けの補償サービス(有料)についてまとめています。記事内の表記は税込みです。

●キャリアの補償サービスの特徴と注意点

 まず、キャリアの補償サービスについて一般的にいえることや注意点などについて解説します。

 携帯電話には1年間のメーカー保証が付いていますが、メーカー保証で無償修理を受けるためには、落下などの取り扱い不良がない「自然故障」が条件となります。その際に注意が必要です。例えば、本体の外観に問題がなくても、内部基板などが外からの衝撃によって損傷していたら、基板交換修理が必要になるケースもあります。この場合は自然故障に当てはまらないので、たとえ購入から1年以内でも修理費用がかかってしまいます。

 Appleが提供している「AppleCare+ for iPhone」にもいえることですが、キャリアの補償サービスは、オプション料金を支払っていれば、どんな修理内容でも修理費用はかからないというわけではありません。あくまで修理費用を「補う」だけなので、補いきれない部分に関しては修理費用がかかります。まとめると以下の通りです。

・1年間のメーカー保証で補償されるのはあくまでも「自然故障」のみ

・有償の補償サービスに加入していても修理費用がかかることが多い

・故障した際、補償サービスによっては「修理」ではなく「本体交換」も選べる

・盗難・紛失でも補償されるものがほとんど

・機種によって加入できる補償サービスや月額料金は異なる

・基本的に補償サービスに加入できるのは端末購入時のみ(例外もあり)

・修理受付が終了した機種は、修理ではなく代替機種に会員価格で交換

●修理費用の相場(目安)

 仮に補償サービスに加入していなかった場合、スマートフォンの修理費用はどれくらいになるのでしょうか? iPhoneをApple正規サービスプロバイダーで修理を出したとします。iPhone 14の場合だと、画面のひび割れ(前面のみ)の修理で4万2800円、背面ガラスの修理で2万5900円かかります。画面・背面以外の修理だと、8万3800円にまで費用は上がります(2022年12月時点)。

 AppleCare+ for iPhone(iPhone14の場合は月額1180円)に加入していると、画面のひび割れ(前面のみ)の修理費は3700円、それ以外の修理でも1万2900円で済みます。

 機種や損傷具合にもよりますが、有料の補償サービスに加入していない状態でiPhone 14を修理に出す場合は数万円、あるいは10万円を超える出費は覚悟しておいた方がよさそうです。

●ドコモ:スマホ以外のデバイスも対象となる「smartあんしん補償」

 従来提供されているNTTドコモのスマートフォン向け補償サービスには「ケータイ補償サービス」と「AppleCare+ for iPhone」があります。この2つの補償サービスに加え、2022年9月15日には「smartあんしん補償」の提供が開始されました。

 オンライン専用プランであるahamoでも対象外サービスもありますが、各補償サービスは利用できます。まずはsmart あんしん補償について見ていきましょう。

・対象機種:2022年9月1日以降発売のiPhone、Android、タブレット、iPad、ケータイ

・月額料金:330円(ケータイ)/550円/825円/990円

・申し込み期限:端末購入から14日以内

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:iPhone 上限5500円/Android 上限3300円(iPhone・iPad以外は全て上限3300円)

・交換時の利用者負担金:5500円(ケータイ)/8250円/1万2100円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:加入可能(ただし、対象外サービスあり)

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:データ復旧(1100円)、ケータイお探しサービス(無料)、イエナカ補償、スマホ不正決済補償、携行品補償mini

 smartあんしん補償は2022年9月1日以降発売のiPhone、Android、タブレット、ケータイで加入でき、月額料金は機種によって330円(ケータイ)、550円、825円、990円の4つの月額料金に分かれています。補償の内容は「電話機の交換(1年間に2回まで)」か「修理費用に対しての補償」から選べますが、電話機の交換の場合、月額料金によって契約者の負担金額が3つに分かれます。

 iPhoneだとiPhone 14シリーズ以降のモデルがsmartあんしん保証の対応機種ですが、smartあんしん補償ではなく、後述するAppleCare+ for iPhoneに加入するという選択肢もあります。

 電話機交換の補償を選択すると、原則、申し込みから2日以内に自宅や勤務先に交換用の機種が届けられます。交換時の利用者負担金は機種によって異なり、スマートフォンの場合だと8250円か1万2100円の2種類。交換時の端末は新品同等のものが用意されますが、これは一度使用された端末をドコモが修理や初期化したものです。あるいは回収後に動作確認や初期化のみした「リフレッシュ品(B品)」を4400円で交換可能です。なお、My docomoから電話機交換を申し込むと、負担金が10%割引になる「WEB割」もあります。

 修理費用に対しての補償を選択した場合、iPhoneは上限5500円、Androidは上限3300円で修理できます。ただし、smartあんしん補償に加入していたとしても、内部基板の変形や破損、改造をした場合などは、修理費用に対して補償が受けられなくなります。その場合は電話機の交換サービスを利用することになります。

 他に、画像や電話帳などのデータを復旧させる「ケータイデータ復旧サービス」(1100円)、紛失したときに携帯電話のおおよその位置を検索できる「ケータイお探しサービス」(無料)も利用できます。ただし、ahamoはこのケータイデータ復旧サービスとケータイお探しサービスは対象外です。

 smartあんしん補償の加入には、ドコモの回線契約は必須ではなく、端末本体の購入のみでも適用できます。ドコモの回線解約後でも、利用手続きをすればsmartあんしん補償の継続利用は可能です。

 smartあんしん補償には、「イエナカ機器補償」「携行品補償mini」「スマホ不正決済補償」の特典も付いています。

 イエナカ機器補償はPCやゲーム機、テレビなど家庭で使うデジタル機器でインターネット回線に接続できる機器が故障・破損した場合に修理費用が補償されるサービスです。補償例としては、PC、テレビだと最大7万円、タブレットだと最大4万円まで補償されます。smartあんしん補償の加入者の家族が持っている機器でも補償対象です。

 携行品補償miniは外出先で何か持ち物をなくしたり破損したりした場合、最大1万円の補償が受けられるサービスです(ただし、1事故あたり3000円の自己負担が発生)。「何が携行品になり、何が携行品にならないか?」に関しては「携行品補償センター」に問い合わせをして確認することができます。

 スマホ不正決済補償は、QRコード決済、後払い式電子マネーなどで利用者が被害に遭い、決済事業者の補償金額の上限を超過した場合、最大100万円まで補償されるサービスです。

●ドコモ:新品の機種を即日配送してくれるケータイ補償サービス

 ケータイ補償サービスの携帯電話に対しての補償内容は、smartあんしん補償とほとんど同じです。違いは対象機種、月額料金、電話機交換サービスの付随サービスなど、そしてイエナカ機器補償、携行品補償mini、スマホ不正決済補償がついてないことです。

・対象機種:2022年8月31日以前発売のiPhone、Android、タブレット、iPad、ケータイ

・月額料金:363円(ケータイ)/550円/825円/1100円

・申し込み期限:端末購入から14日以内

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換(1年に2回まで)

・修理時の利用者負担金:iPhone 上限5500円/Android 上限3300円(iPhone・iPad以外は全て上限3300円)

・交換時の利用者負担金:5500円(ケータイ)/8250円/1万2100円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:加入可能(ただし、対象外サービスあり)

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:データ復旧(1100円)、ケータイお探しサービス(無料)

 smartあんしん補償にはなく、ケータイ補償サービスには用意されている電話機交換の付随サービスが2つあります。1つは交換機の届け先が東京23区、大阪府大阪市の場合、かつ午前9時から午後4時の間に申込手続きを完了させると、4時間以内で届く「エクスプレス配送」(別途送料として3300円が必要)。もう1つがリフレッシュ品ではなく、新品の機種を全国153のドコモショップで交換できる「店頭交換」です。

●ドコモ:画面割れ修理だけ、バッテリー交換希望なら「AppleCare+ for iPhone」

 3つ目の補償サービス、AppleCare+ for iPhoneについて解説します。

・対象機種:iPhone

・月額料金:403円〜1480円

・申し込み期限:端末購入時(Appleでの申し込み時は端末購入から30日以内)

・有効期限:24カ月間(Appleでの申し込み時は月額料金を支払っている限り)

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:画面または背面ガラスの損傷 3700円、それ以外の損傷1万2900円

・交換時の利用者負担金:1万2900円(交換用のiPhoneが届く「エクスプレス交換サービス」も同じ料金)

・紛失時の対応:なし(紛失補償をつけるには、「AppleCare+ for iPhone 盗難・紛失プラン」への加入が必要)

・回線契約:必要(NTTドコモのAppleCare+ for iPhoneに加入する場合)

・持込機種:不可

・回線解約後の補償:なし(回線解約と同時に補償は無くなる)

・その他:バッテリー交換無償(バッテリー容量が80%未満時)

 AppleCare+ for iPhoneはドコモとの契約時、または端末購入後にAppleで申し込むめます。月額料金はモデルによって異なり、一番高額なのがiPhone 14 Pro Maxの1480円、一番安いのがiPhone SE(第3世代)の408円です。

 smartあんしん補償(またはケータイ補償サービス)とAppleCare+ for iPhoneは、どちらを契約すればいいのでしょうか。

 例えば「バッテリー交換」を希望するなら、バッテリー容量が80%未満を切ると無償でバッテリー交換ができるAppleCare+ for iPhoneがいいでしょう。そして画面割れ、または背面ガラスの修理だけであれば、smartあんしん補償(またはケータイ補償サービス)の修理費用が5500円に対して、AppleCare+ for iPhoneだと3700円で済むためAppleCare+ for iPhoneの方が負担は軽くなります(ただし、iPhone 12より前のモデルは背面ガラスのみの修理補償は対象外)。

 一方、「電源が入らない」など画面割れ、または背面ガラスの修理以外で比較した場合は、smartあんしん補償(またはケータイ補償サービス)の修理費用が5500円に対し、AppleCare+ for iPhoneだと1万2900円と、今度はAppleCare+ for iPhoneの方が大きくなります。「画面割れ以外の故障でも修理負担を軽くしたい」と考えるのであれば、smartあんしん補償(またはケータイ補償サービス)に加入した方がいいでしょう。さらにsmartあんしん補償(またはケータイ補償サービス)であれば、データ復旧サービスが1100円で利用できます。

 紛失・盗難補償に関しても、smartあんしん補償(またはケータイ補償サービス)はサービス内に含まれていますが、AppleCare+ for iPhoneだけでは紛失・盗難補償はされません。紛失・盗難補償をつける場合はAppleCare+ for iPhoneより月額料金が83円〜120円高くなる「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」に加入する必要があります。

 ドコモのAppleCare+ for iPhoneも手厚い補償サービスを提供していますが、後述するau、ソフトバンク、楽天モバイルのAppleCare+と違い少し特殊です。まず加入するには、ドコモの回線契約が必須です。そして回線を解約したり、他社に乗り換えたりすると、AppleCare+ for iPhoneも解約されてしまいます。さらに補償サービスを受けられる期間も24カ月が最長となっているため、24カ月を過ぎると一切の補償を受けられなくなります。

 ですので「ドコモのiPhoneを購入したら、AppleCare+に加入したい」と考えるのなら、ドコモのAppleCare+ for iPhoneではなく、iPhone購入後の30日以内にAppleでAppleCare+ for iPhoneを申し込むことをお勧めします。

●au:クラウドサービスがセットになったAndroid向け「故障紛失サポート」

 auで加入できる補償サービスは、契約する機種によって3つに分かれています。2022年5月17日以降発売の5G対応Androidが対象の「故障紛失サポート with Cloud」、2022年5月16日以前発売のAndroidやケータイなどが対象の「故障紛失サポート」、iPhone対象の「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」です。3つの補償サービス共に、UQ mobileとpovo2.0でも利用できます。

 故障紛失サポートにCloud機能が追加されたものが「故障紛失サポート with Cloud」、そのiPhone版が「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」という位置付けです。

 まずはAndroidが対象の故障紛失サポート with Cloud、故障紛失サポートの2つの補償サービスから見ていきましょう。

故障紛失サポート with Cloud

・対象機種:2022年5月17日以降発売の5G対応Android

・月額料金:990円(Galaxy Z Fold4 SCG16・Galaxy Z Flip4 SCG17は1573円)

・申し込み期限:端末購入日のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換(1年に3回まで)

・修理時の利用者負担金:水漏れ・全損以外5500円/水漏れ・全損1万1000円

・交換時の利用者負担金は以下の通り

・1回目2200円〜5500円/2、3回目5500円〜8800円

・Galaxy Z Fold4 SCG16・Galaxy Z Flip4 SCG17は1回目8800円〜1万1000円/2、3回目1万3200円〜1万6500円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:対象外

・回線解約後の補償:継続可

・その他:512GBのクラウドストレージ付き、交換用電話機はコンビニでも受け取り可能、データ復旧サポート利用料5500円

故障紛失サポート

・対象機種:2022年5月16日以前発売のAndroid、タブレット、ケータイ、データ通信端末、据え置き型ルーターなど

・月額料金:418円/693円/726円(一部のGalaxyシリーズは1309円)

・申し込み期限:端末購入日のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換(1年に2回まで)

・修理時の利用者負担金:水漏れ・全損以外5500円/水漏れ・全損1万1000円

・交換時の利用者負担金は以下の通り

・1回目2200円〜5500円2回目5500円〜8800円

・一部のGalaxyシリーズは1回目8800円〜1万1000円、2回目1万3200円〜1万6500円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:対象外

・回線解約後の補償:継続可

・その他:交換用電話機はコンビニでも受け取り可能、データ復旧サポート利用料5500円

 2つの補償サービスは、対象機種、月額料金、電話機交換サービスの1年における利用回数、そしてクラウド機能の有無などが違いますが、修理時の料金、交換時の料金など基本的なサービス内容は同じです。

 故障紛失サポート with Cloud、故障紛失サポートの強みは比較的高価なスマートフォンでも安い負担金で電話機交換(新品同様品との交換)ができることです。なお、交換用電話機は原則、申し込み完了の翌日に届きます。

 交換サービス利用回数の上限は、故障紛失サポート with Cloudは1年に3回まで、故障紛失サポートは1年に2回まで。電話機交換の負担金は以下の通りですが、一部のGalaxyシリーズを除けば、機種によってサービス料金は変わりません。

サービス利用1回目

・au契約が25カ月以上+代用機なし+Web割引:2200円

・au契約が25カ月以上:3300円

・au契約が25カ月未満+代用機なし+Web割引:4400円

・au契約が25カ月未満:5500円

サービス利用2回目(故障紛失サポート with Cloudは3回目も適用)

・au契約が25カ月以上+代用機なし+Web割引:5500円

・au契約が25カ月以上:6600円

・au契約が25カ月未満+代用機なし+Web割引:7700円

・au契約が25カ月未満:8800円

 例えば、au契約が25カ月以上で、Webから「Galaxy S22 SCG13(2022年4月21日発売)」の電話機交換の補償サービスを初めて申し込んだとします。上記の条件に照らし合わせると、au Online Shopで本体価格が12万5030円するGalaxy S22 SCG13が2200円で交換できます。故障紛失サポートの月額料金は726円かかりますが、補償内容を見ると「破格の待遇」といえます。

 Web申し込み限定サービスとしては3つあり、電話機交換の料金が1100円割引になる「Web割引」、コンビニエンスストアで受け取り可能な「コンビニ受け取り」、そして宅配受取ロッカー「PUDOステーション」での受け取りができる「宅配受取ロッカーでの受け取り」の3つです。

 東京23区・大阪市内限定、9時から17時までに申し込み手続きをすると、3時間以内で届く「3時間特急便」(送料3300円)、液晶保護フィルムを張り付けた状態で交換品が届く「液晶保護フィルム張り付け」の2つは、Web、電話申し込み問わず利用できるサービスです。

 電話機交換ではなく、修理の場合だと水漏れ・全損で1万1000円(リニューアルによる部品交換)、水漏れ・全損以外だと5500円で修理することができます。

 電話機交換、修理費補償共に、画像や電話帳などのデータを復旧させる「データ復旧サポート(5500円)」、スマートフォンやタブレットを紛失したときにおおよその位置を検索できる「位置検索サポート(無料)」が利用できます。ただし、povoはこのデータ復旧サポートと位置検索サポートは対象外です。

 au回線の解約時には、故障紛失サポート with Cloud、故障紛失サポートを継続させるか、解約するかを選べます。

●au:iPhone専用の「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」

 iPhone専用の補償が「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」です。

・対象機種:iPhone

・月額料金:854円/1134円/1309円/1490円/1663円

・申し込み期限:端末購入時のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:画面または背面ガラスの損傷は3700円、それ以外の損傷1万2900円

・交換時の利用者負担金:1万2900円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:不可

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:バッテリー交換無償(バッテリー容量が80%未満時)、iCloud用50GB追加ストレージ付き

 紛失に対する補償も含まれていますが、不要なら、AppleのAppleCare+をApple Storeやコールセンターで申し込むことも可能です(iPhone購入から30日以内)。月額料金は854円、1134円、1309円、1490円、1663円の5種類の料金に分かれています。

 画面または背面ガラスの修理だと3700円で修理でき(背面ガラス修理はiPhone 12シリーズ以降のみ)、それ以外の箇所だと1万2900円で修理できます。そして、修理ではなく本体を交換する「エクスプレス交換サービス」、紛失・盗難時の「紛失盗難補償(1年に2回まで)」は1万2900円で利用可能です。修理も電話機交換も利用できる回数は1年で2回までとなります。

 Webから申し込むと、「コンビニ受け取り」「宅配受取ロッカーでの受け取り」が利用でき、Web・電話申し込み問わず受けられるサービスとして、東京23区・大阪市内限定、9時から17時の間に申し込み手続きをすると3時間以内で届く「3時間特急便」(送料3300円)もあります。そして、iCloud+の50GBストレージも利用可能です。

 故障紛失サポート with Cloud、故障紛失サポート同様、故障紛失サポートwith AppleCare Services & iCloud+も回線を解約する際に、サポートを継続させるか、解約するかを選べます。

●ソフトバンク:Google Pixelなら最短60分で修理できる「あんしん保証パックネクスト」

 2022年5月24日、ソフトバンクのGoogle Pixel専用の補償サービス「あんしん保証パックネクスト」が月額990円で提供開始となりました。その特徴は主に2つ。Google正規認定修理店「iClacked」での即日修理(最短60分)が受けられること。そして、全ての修理が無料で受けられることです。

・対象機種:Google Pixel

・月額料金:990円

・申し込み期限:端末購入時のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:0円

・交換時の利用者負担金:8250円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・端末持込:不可

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:メモリデータ復旧サポートが0円

 あんしん保証パックネクストで割引サービスが適用される修理内容は「故障(内部部品)」「塗装剥離・傷などの外装破損」「内蔵型バッテリーの劣化」「水漏れ・全損」の4つ。修理以外にも紛失・盗難を含めた「電話機交換」サービスも提供されており、修理に対する補償と電話機交換合わせて1年に2回まで受けることができます。

 ソフトバンク回線の解約時には、あんしん保証パックネクストのサポートを継続させるか、解約するか選ぶことができます。ソフトバンクと同ブランドである、Y!mobile、LINEMOでは申し込みはできませんが、(ソフトバンクのGoogle Pixel購入時にあんしん保証パックネクストを申し込みしていれば)補償サービスを継続させることはできます。

●ソフトバンク:Pixel以外のAndroidやiPhone向け「あんしん保証パックプラス」

 Google Pixel以外のAndroidが対象の補償サービスが「あんしん保証パックプラス」です。

・対象機種:Google Pixel、iPhone以外のスマートフォン、タブレット、ケータイ、データ通信端末など

・月額料金:715円

・申し込み期限:端末購入時のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限りずっと

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:修理内容によって異なる

・交換時の利用者負担金:8250円(ただし、盗難・紛失時は会員価格)

・紛失時の対応:交換対応(リフレッシュ品)

・回線契約:不要

・持込機種:不可

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:メモリデータ復旧サポートは0円、Webから修理申し込みすると20%割引

 iPhone、Pixel以外のAndroidでは、あんしん補償パックプラスに加入できます。月額料金は715円。あんしん保証パックネクスト同様、割引サービスが適用される修理内容は「故障(内部部品)」「塗装剥離・傷などの外装破損」「内蔵型バッテリーの劣化」「水漏れ・全損」の4つに分けられています。

 このうち、「故障(内部部品)」の利用者負担は0円ですが、あんしん保証パックネクストと違い、「塗装剥離・傷などの外装破損」「内蔵型バッテリーの劣化」「水漏れ・全損」の利用者負担は0円になりません。

・内部部品の故障(0円):ボタンの反応がない、電源が入らないなどの内部部品に故障があるケース

・塗装剥離、傷などの外装破損(90%割引):例えば1万6500円かかるところ、1650円

・水漏れ・全損(5500円):例えば2万2000円〜12万1000円かかるところ、5500円

・内蔵型バッテリー劣化(3300円割引):例えば4950円〜8250円かかるところ、1650円〜4950円

 My SoftBank(PC版)を使ってのWebからの申し込みであれば、さらに20%割引されます。

 修理ではなく、電話機交換を選択した場合は1年で2回まで、8250円を支払えば新品同等品と交換できます。しかし「盗難・紛失」の場合は「会員価格での機種変更」となるため、負担が8250円で済むわけではありません。店舗・機種にもよりますが、会員価格といえども10万円を超えるケースもあります。このあたりの仕組みはドコモやauのサービスとの大きな違いです。

 あんしん補償パックプラスも回線を解約する場合、サポートを継続させるか、解約するか選べます。あんしん保証パックプラスもY!mobile、LINEMOでは申し込みはできませんが、補償サービスを継続させることはできます。

●ソフトバンク:iPhone専用の「あんしん保証パック with AppleCare Services」

 iPhone専用の補償サービスが「あんしん保証パック with AppleCare Services」です。この補償サービスには、修理負担相当額のPayPayポイントが付与されるといった特徴があります。

・対象機種:iPhone

・月額料金:979円/1280円/1450円/1600円

・申し込み期限:端末購入時のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限りずっと

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:画面または背面ガラスの損傷の場合3700円、画面と背面ガラス両方の損傷は7400円、それ以外の損傷1万2900円

・交換時の利用者負担金:1万2900円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:不可

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:バッテリー交換無償(バッテリー容量が80%未満時)、修理負担相当額がPayPayポイントで返ってくる

 月額料金は、979円、1280円、1450円、1600円の4種類です。画面修理または背面修理が3700円(背面修理はiPhone 12シリーズ以降)、それ以外の修理が1万2900円でできることはAppleCare+ for iPhoneと同じですが、あんしん保証パック with AppleCare Servicesだと、修理で負担した金額分のPayPayポイントが全額返ってきます。

 また、盗難・紛失を含む電話機交換サービスが1万2900円で利用できる点は、AppleCare+盗難・紛失プランと同じですが、1年で補償サービスを利用できる回数は、修理補償・交換サービス含めて2回までという点が異なります。なお、前述したPayPayポイント還元ですが、端末交換の場合は対象外です。

 あんしん保証パック with AppleCare Servicesも回線を解約する場合、サポートを継続させるか、解約するか選べます。あんしん保証パック with AppleCare ServicesもY!mobile、LINEMOでは申し込みはできませんが、補償サービスを継続させることはできます。

●楽天モバイル:Android用の「スマホ交換保証プラス」

 楽天モバイルの「スマホ交換保証プラス」では、Android、モバイルWi-Fiルーターに対する補償で月額715円、故障・水没・盗難・紛失に対して一律6600円で同一機種または楽天モバイルが指定する機種に交換することができます。交換できる回数は1年に3回まで(盗難・紛失だと1年に2回まで)。なお、補償内容は交換のみで、修理には対応していません。別途3300円支払うことで東京23区内であれば、4時間で配送される「4時間スピード配送」もあります。

・対象機種:Android、モバイルWi-Fiルーター

・月額料金:715円

・申し込み期限:端末購入時のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:電話機交換

・交換時の利用者負担金:6600円

・紛失時の対応:交換対応(リフレッシュ品)

・回線契約:不要

・持込機種:不可

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:4時間スピード配送(3300円)

 スマホ交換保証プラスの補償は「交換」のみで、他キャリアのように「修理」を選べない点は注意が必要です。

●楽天モバイル:iPhone用の「故障紛失保証 with AppleCare Services」

・対象機種:iPhone

・月額料金:800円/1120円/1450円/1460円

・申し込み期限:端末購入時のみ

・有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効

・補償内容:修理費補償または電話機交換

・修理時の利用者負担金:画面または背面ガラスの損傷の場合3700円、それ以外の損傷は1万2900円

・交換時の利用者負担金:1万2900円

・紛失時の対応:交換対応(新品同等品)

・回線契約:不要

・持込機種:不可

・回線解約後の補償:継続可能

・その他:バッテリー交換無償(バッテリー容量が80%未満時)

 楽天モバイルのiPhone専用の補償サービスは、故障紛失保証 with AppleCare Servicesです。月額料金は800円、1120円、1450円、1460円の4種類。画面修理または背面修理の負担額が3700円(背面修理はiPhone 12シリーズ以降)、それ以外の修理だと負担額が1万2900円となり、この修理補償には回数制限はありません。

 修理ではなく、電話機交換も選べて1万2900円で利用できます。盗難・紛失保証でも、手続きをすれば1年に2回まで1万2900円で新品同等品が手元に届きます。故障紛失保証 with AppleCare Servicesも回線を解約する場合、サポートを継続させるか、解約するかを選べます。

 他にも、今使っているスマートフォンに対して「持ち込みスマホあんしん保証」という補償サービスを付けることができます。月額料金は機種によって715円、979円、1309円に分かれており、6600円か1万2100円で新品同等のもの、または楽天モバイルが指定したスマートフォンと1年で2回まで交換できます。

●補償サービスに入るべきか?

 以上、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの補償サービスについてまとめました。料金が高くなってきた補償サービスですが、果たして加入した方がいいのでしょうか?

 例えば、ドコモのiPhone 14を購入し、smartあんしん補償(月額825円)に加入したとします。1年間、2年間、3年間、4年間で支払うことになる料金は次の通りです。

・1年間:9900円(825円×12回)

・2年間:1万9800円(825円×24回)

・3年間:2万9700円(825円×36回)

・4年間:3万9600円(825円×48回)

 この期間に故障などのトラブルが何も起こらなければ、上記料金は確かに「払い損」になるかもしれません。しかし、smartあんしん補償に加入していれば「画面割れ」でも「電源が入らない状態」でも、5500円で修理できます。仮にiPhoneをなくしてしまっても、1万2100円で新品同様のiPhoneが手に入ります。

 補償を何も付けていない状態で、Apple StoreでiPhone 14の画面割れを修理した場合は4万2800円もかかります。将来的にどうなるか分かりませんが、今のようにiPhoneの本体価格が高くなっていけば、簡単に機種変更もできなくなってくるでしょう。

 「スマートフォンの修理に高い費用は出せない」「ハイエンドのスマートフォンが欲しい」「1台のスマートフォンを長く使いたい」と考える方は、何らかの補償サービスに加入しておいた方がいいでしょう。

●著者プロフィール

吉田裕紀

 長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やY!mobileショップにて11年間携帯電話の販売に従事。

 現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。

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