厚生労働省は5月20日、「雇用調整助成金」のオンライン申請システムに不具合が発生していると発表した。同日正午から運用を始める予定だったが、稼働を延期し、開発業者と連携して原因の把握を目指す。 

 初回のユーザー登録時に、本来は個々人に異なるIDを発行するはずが、同時に手続きしている複数のユーザーに同じIDを付与していたという。他人の個人情報を閲覧できる状況になっていた可能性があり、開発業者やユーザーからの問い合わせによって発覚した。

 個人情報漏えいなどの可能性については確認中としている。

 雇用調整助成金は、経済的な理由で事業の縮小を余儀なくされた事業主が、従業員の雇用を維持する際、国が賃金や休業手当の一部を補助する制度。新型コロナウイルス感染拡大に伴う特例措置により、4月1日から対象や支給額などを一時的に拡充している。

 システム運用の延期は、特例措置の期間や内容には影響しないという。

【編集履歴:2020年5月21日午前11時44分 取材で得た情報を追記しました】