米Appleは10月13日(現地時間)、iOS搭載スマートフォンの新モデル「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」を発表した。カメラ性能に注力した最上位モデルで、Proは10月16日、Pro Maxは11月6日から日本で予約を受け付け、順に10月23日、11月13日に発売する。価格は10万6800円(以下、税別)から。

 シリーズ初の5Gに対応。独自機能として、5Gの高速通信を必要としない場面でLTEに切り替える「スマートデータモード」を搭載。バッテリー消費に配慮した動作を行う。日本国内ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの5G回線に対応する。

 本体デザインを一新。現行モデルの「iPhone 11 Pro」シリーズは本体側面が曲面形状だったが、iPhone 12 Pro/Pro Maxは「iPhone 5」(2012年発売)のような平らな形状になった。ステンレススチール素材を採用している。

 カラーバリエーションはシルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルー。

●同じProシリーズでもカメラ性能に差

 iPhone 12 Pro/Pro Maxは、背面に超広角、広角、望遠の3眼カメラを搭載。特にPro Maxはカメラ機能を強化している。iPhone 12 Proは超広角(F2.4)、広角(F1.6)、望遠(F2.0)で、2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、4倍の光学ズームレンジ、最大10倍のデジタルズームに対応。

 iPhone 12 Pro Maxは超広角(F2.4)、広角(F1.6)、望遠(F2.2)で、2.5倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、5倍の光学ズームレンジ、最大12倍のデジタルズームに対応。さらに広角のみセンサーシフト光学式の手ブレ補正に対応する。

●「LiDARスキャナー」をiPhoneとして初搭載 共通仕様は

 プロセッサは5nmプロセスで製造した最新の「A14 Bionic」チップを採用。省電力性と処理能力を高めることで、機械学習を用いた独自の画像処理技術「Deep Fusion」や、HDR技術「Dolby Vision」による4K HDRビデオ撮影などの場面でパフォーマンスを発揮するという。

 インタフェースはLightningコネクターを採用。背面には磁石でアクセサリーを取り付けられる機構「MagSafe」を内蔵。対応するワイヤレスチャージャーで容易に位置決めができるようになる他、クレジットカードが入るカード入れやスマートフォンケースなどを用意。Appleは、MagSafeを中心とした新アクセサリー群の登場に期待するとしている。

 画面ロックの解除などセキュリティは顔認証「Face ID」のみ対応。

 iPhone 12 Proの画面サイズは6.1インチ(2532×1170ピクセル、460ppi)、iPhone 12 Pro Maxは6.7インチ(2778×1284ピクセル、458ppi)で、いずれも有機ELディスプレイを搭載する。最大輝度は1200nit、コントラスト比は200万:1。

 ディスプレイのガラスには、ナノセラミッククリスタルと呼ばれる素材をガラスに組み込んだ独自の「Ceramic Shield」を搭載。背面にはテクスチャードマットガラスを採用した。画面上部にあるノッチ(切り欠き)の形状に変化はない。

 耐水性能も強化した。IP68等級で最大水深6メートルの水没に最大30分間耐えられるという。iPhone 11 Proシリーズの仕様も同じIP68等級だが、「最大水深4メートルで最大30分間まで」だった。

 奥行きを測るセンサー「LiDARスキャナー」をiPhoneとして初搭載。対応するアプリで使える他、高度なAR機能や、暗所でも被写体の背景をぼかせる「ナイトモードポートレート」で活用できる。

 iPhone 12 Proの本体サイズは146.7(高さ)×71.5(幅)×7.4(厚さ)mm、重さは187g。iPhone 12 Pro Maxは160.8(高さ)×78.1(幅)×7.4(厚さ)mm、重さは226g。

 ストレージと価格は、iPhone 12 Proの128GBが10万6800円、256GBが11万7800円、512GBが13万9800円。iPhone 12 Pro Maxの128GBが11万7800円、256GBが12万8800円、512GBが15万800円。64GBは廃止した。

 今回から同梱品は「USB-C - Lightningケーブル」「マニュアル」のみ。充電アダプターやイヤフォンは別売りとした。商品パッケージを小さくすることで、輸送工程などの二酸化炭素排出量削減などを目指すという。