「AppleのM1チップは素晴らしいイノベーションで、強く意識している」──VAIOの山本知弘社長は2月18日、モバイルPC「VAIO Z」の発表会で、米Appleをこう称賛した。

 「Appleのことは非常に先進的なことをする会社だとリスペクトしている。しかし過去にはApple側がVAIOを引き合いに出したこともあり、こちらとしてもPC業界を作ってきた自負がある。これからもお互い切磋琢磨しながら先に進んでいける関係を目指していきたい」(取締役執行役員 PC事業本部長 林薫さん)

 VAIOが同日に発表した新型VAIO Zは、立体に加工することが難しいというカーボンファイバーを筐体の素材に使うことで、重さを約958gに抑えたモバイルPC。想定価格は26万700円(税込、ソニー直販モデルの最小構成)から。3月5日に発売する。

 上位構成では、ディスプレイには4Kに対応する14インチ(3840×2160ピクセル)液晶を採用。CPUにはインテル Core i7-11370Hを搭載する。“プレミアムエディション”として生産する「SIGNATURE EDITION」ではインテル Core i7-11375Hを搭載したモデルも提供する。

 メモリは最大32GBで、ストレージは最大2TB(NVMe)を搭載可能。バッテリー駆動時間は約34時間で、VAIO製のPCとしてはこれまでで最長という。インタフェースはHDMI×1、USB Type-C×2、ステレオミニ端子×1を搭載する。

 調査会社のステラアソシエ(東京都港区)によれば、立体に加工したカーボンファイバーを筐体の素材に使ったノートは世界初という。発表会ではM1プロセッサを搭載したMacBook Proとスペックを比較。バッテリーの駆動時間や、製品の重さに対するプロセッサの処理スピードではM1 Macを上回っていることをアピールした。

 「総合的な体験はチップ1つで成し遂げられるものではない。この体験を(VAIO Zで)届けていく」(山本社長)