KDDIは、自律飛行して水面の目的地に着水し、子機を分離して水中の点検作業などができる「水空合体ドローン」を世界で初めて開発し、技術実証を終えたと6月10日に発表した。

 自律飛行する空中ドローン (親機) に、映像伝送や音波測位機能を備えた水中ドローン (子機) を搭載。ダムや港湾設備の点検などのニーズを想定し、実用化を目指す。

 同社とKDDI研究所、産業用ドローン企業のプロドローンが協力して開発した。

 LTEなどのモバイル通信でドローンを遠隔制御して長距離飛行させるKDDIの「スマートドローンプラットフォーム」を使い、飛行、着水、分離、潜航、浮上、回収、帰還といった一連の動作を制御。水中の子機の位置は、KDDI総研の音響計測技術で正確に測定。リアルタイムで操作者に伝送する。

 水域インフラや養殖現場を点検・監視する際、従来の水中ドローンでは点検場所まで船を出す必要があった。水空合体ドローンなら船を出すことなく点検でき、作業を省力化できる。

 今後、プロドローンの独自技術も活用し、水産養殖場の監視やダム・沿岸インフラなどの点検で活用できる機体開発を目指す。