NTTドコモは8月30日、決済サービス「ドコモ口座」について、サービス単体としての提供を10月25日に終了すると発表した。同社の決済サービス「d払い」に機能を統合し、名前も「d払い残高」に変更。「d払いに機能を一本化することで、サービスをより分かりやすく使ってもらう」(同社)という。

 d払いアプリ上に従来のドコモ口座の機能として残るのは、残高を携帯料金の支払いに利用できる機能のみ。Visaプリペイドカードに対応するECサイトで口座の残高を使える機能や、チャージ額を翌月の電話料金に上乗せする形の送金機能は終了する。

 これまでWebサイトやドコモ口座のアプリを使っていたユーザーは、利用規約に同意するなどの手続きを行うことでd払いのアプリにデータや残高を引き継げるという。

 ただし、フィーチャーフォン向けのインターネットサービス「iモード」でドコモ口座を利用しているユーザーは、d払いのアプリを利用できないため、ドコモはそうしたユーザーには10月25日までに残高を使い切るよう呼び掛けている。残高を使い切らなかったユーザーには返金対応を行うとしている。

 ドコモ口座を巡っては2020年、本人確認の手段が不十分だったことから、第三者が銀行口座から不正に現金を引き出す事態が相次いだ。ドコモは機能統合後のセキュリティについて、d払いのアプリが搭載しているオンライン本人確認機能「eKYC」などを活用して不正利用を防ぐとしている。